金属容器×洗剤は破裂事故のリスク!身近な洗剤を安全に使うために守るべき2つのこと
洗濯研究家の平島 利恵です。
身近な洗剤ですが、詰め替え時や併用時に誤った使い方をすると思わぬ事故を招くことがあります。今回は、洗剤を安全に使うための2つの注意点を解説します。
1.本体以外の容器に移し替えない
金属容器に洗剤を入れると、洗剤と金属が化学反応し、破裂・腐食することがあります。また、酸素系漂白剤を密閉容器に保管すると酸素の発生により中身が飛び散ったり、容器が破裂したりする恐れがあります。
スチール缶
酸性洗剤・酸素系漂白剤を入れるのは厳禁です。
アルミ缶
アルカリ性洗剤・酸性洗剤・酸素系漂白剤を入れるのは厳禁です。
昨年、アルミ製の飲料容器に強アルカリ性洗剤を入れたことにより、駅構内でアルミ缶が破裂し、複数のけが人が出る事故も発生しています。
【出典】東京消防庁「身近にある洗剤の事故に注意」(外部リンク)
密閉容器
酸素系漂白剤を入れるのは厳禁です。
※酸素系漂白剤からは少量の酸素が発生するため、市販の袋にはエアー抜きの穴が開いています。
飲料・食品容器の使用は控える
飲料・食品の容器を代用すると、誤飲の恐れもあります。洗剤は洗剤と分かる容器に入れ、お子様や認知症の方の手の届かないところに保管しましょう。
詰め替えは本体容器に
洗剤・柔軟剤などは、粘度・成分を考慮し、使用量の適量が出るよう配慮された、安全な専用容器に入れて販売されています。
レジャーシーズンで洗剤の小分けをする際も注意しましょう!
2.塩素系と酸素系を一緒に使わない
塩素系洗剤と酸性洗剤を一緒に使用すると、有毒な塩素ガスが発生します。
排水溝で混ざることも
2つの洗剤を別々に使っていても、使用後にしっかり流していないと排水溝で洗浄剤同士が混ざり、有毒ガスが発生することもあります。
「混ぜるな危険」と書かれている洗剤は単独で使用し、使用後は十分にすすぎましょう。
換気も忘れずに
塩素系漂白剤は、単独で使ったとしても刺激臭が発生します。
体調がすぐれないときは使用を控え、心臓病・呼吸器疾患等がある方は、使用しないほうがよいでしょう。
もっと詳しく知りたい方は「死亡事故も「まぜるな危険」を混ぜてはいけない理由。洗濯・掃除で絶対に守るべき3つのこと」もご覧ください。
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