衝撃の火事から1カ月、逆境を乗り越え見事に復活!不死鳥のような精神力を持つ豚骨醤油の新鋭ラーメン店。
焼豚焼いても店焼くな
2024年5月10日に、福岡市東区大岳にある「麵屋 伍利羅」から出火したという火事のニュースがテレビでも放送されました。2022年11月にオープンし、新鋭ラーメン店として順調に人気も高まっていた伍利羅。ニュースでは消防車も駆けつける姿もあり、鎮火はしたものの店内は水浸しとなっていたようで。一瞬、大丈夫か?と思いましたが、そんな逆境こそ力の源に変えるのが凄い。
以前、福岡の有名店のひとつ〈名島亭〉は火事が原因で閉店したことなんかも考えれば、復活は簡単なことではないと素人ながらに思ってしまいますが、そこはただのお店じゃない。この出来事を「焼豚焼いても店焼くな」というキャッチフレーズに変えてしまう程、不死鳥のような精神力を持っているのです。
衝撃のニュースからちょうど1カ月、2024年6月12日に見事復活。以前と変わらず元気に営業中。まだまだオープンから1年半を越えたくらいの新鋭店ですが、不死鳥のような精神力でいろんなアイデアを出しながら活動し、この逆境を乗り越えて復活を遂げるのは凄い。そこにはお店のファンや同業からも愛され、そして感謝を忘れないお店のスタンスも素晴らしいからこそ成しえたことではないでしょうか。
無事に綺麗に改装も終わり、また新たにスタート。
伍利羅のメインといえば豚骨醬油をベースとしたラーメン。そこにバジルを加えたジェノバラーメンや油そばもあるラインナップ。サイドにも丼物や餃子に唐揚げなど一品メニューも揃っています。味わいやトッピングなど、ちょっとしたアレンジにセンスが光るのも魅力です。
ピリ葱 豚骨醬油ラーメン
ジェノバも油そばも美味いのだけど、やはり基本の豚骨醬油で。トッピングも海苔やうずら、ほうれん草や白葱などいろいろあって、中には餅なんかもあったりします。そんな中、ピリ葱をいただきました。
ピリ葱ラーメンは、ピリ辛の葱はもちろん、ほうれん草にうずら、海苔にチャーシューもトッピングされています。
醤油の色合いが出た鮮やかなスープ。そして海苔にほうれん草、うずらのトッピングなんかは、ふと横浜家系も彷彿させるビジュアルです。お店のメニュー紹介を見ると、家系2割と博多豚骨8割の、いわゆるハイブリットな仕上がりです。
長時間炊きだしたという豚骨スープはまろやかながら、醤油の旨味がグッと伝わる味わいです。しっかりとした味わいでキレもあり、そして後味はスッキリの飲み心地が良いスープです。
福岡県産でお馴染みの、ラーメンのために作られたラー麦を使用した麺。中細サイズのストレート麺で、濃厚さも感じる豚骨醤油の味わいとバランスよく絡みます。
柔らかくしっかりと味付けされたチャーシューも美味い。これはチャーシューのみでいただいても良し、チャーシュー丼でも良しですね。
サイドにいただくミニチャーシュー丼。ラーメンとセットでいただきたいメニュー。さりげなく存在感があり美味しい。マヨ好きな方は、このチャーシューとマヨの絡みが最高ですよ。ご飯に間違いなく合います。
座敷席も綺麗になって復活しています。そして壁に描かれた絵は、なんとあのボクシング元世界チャンピオン〈鬼塚勝也さん〉作画のようです。この絵のセンスも凄すぎですが、伍利羅の大将は、鬼塚さんともつながりがあるようで、この絵の話は鬼塚さんのブログで読むことができます。(関連記事:オフィシャルブログから「伍利羅ラーメンひろ頑張れ」)。元世界チャンピオンからも応援の声をいただく、本当にすごいお店ですね。
注意を怠った部分もあるのかもしれませんが、火事という不運な事故に見舞われた「麵屋 伍利羅」。しかしながら、逆境でも決して後ろ向きになることなく、常に前向きな気持ちこそが伍利羅のラーメンの真骨頂かもしれません。そのポジティブな気持ちこそが人を惹きつける魅力なのかもしてませんね。
この、「ぼっこり営業」の看板を見たら営業中。美味しいラーメンでポジティブになれる、そんなお店かもしれません。
麺屋伍利羅(ごりら)
住所:福岡県東区大岳4丁目7−6
営業時間:11時00分~16時00分
18時00分~23時00分
定休日:火曜日
駐車場:有