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HSPが寝すぎる理由とは!?原因と対処法について解説。

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

HSP気質を持つ方の中には、睡眠時間が人よりも長いという悩みを抱えていることがあります。

「8時間以上眠らないとスッキリしない」「すぐに疲れてクタクタになってしまう」「人よりも頑張れない」など悩みはさまざまですが、自己肯定感の低下につながってしまうこともあるため、深刻なこともあります。

では、HSPさんは本当に睡眠時間が人よりも長いのでしょうか?

また、長いとしたらどのような原因が考えられるのでしょうか?

今回はHSPさんと睡眠の問題について考えてみたいと思います。

HSPさんが寝すぎてしまう疲れの原因とは?

そもそもHSPさんが寝すぎてしまうのは、「疲れている」ためだと考えられます。

体力的には疲労を感じていなかったとしても、脳が疲労状態だと心身ともにクタクタになりますよね。

HSPさんはどちらかと言うと、肉体疲労よりも精神疲労を感じやすいタイプが多いのではないでしょうか。

HSPさんは、生まれ持った気質から日常生活のさまざまなことに脳が過剰に反応してしまうため、人よりも睡眠時間を多く確保する必要があると言えるでしょう。

では、寝すぎてしまう主な疲れの原因について取り上げたいと思います。

・相手との距離が取りづらい

普段、人と接する中で共感したり反感をもったり、同情したり…など、一つ一つのことに感情が振り回されてしまい、他人の気持ちと自分の気持ちの境目が曖昧になってしまうことはありませんか?

特に相手が負の感情を抱いている時に、自分ごとのように捉えてしまうと、後でどっと気分が落ち込んだりイライラしたりなどで疲労を強く感じることになってしまいます。

・人の些細な言動が気になる

HSPさんは、人の言動で自分の行動を判断したり評価したりする傾向があるため、いつも気苦労をしています。

しかし、ほとんどが取り越し苦労であることが多いため、ホッとした瞬間にどっと疲れを感じます。

・環境的な要因でストレスを感じている

HSPさんは五感が敏感な方が多いと言われています。

敏感であるが故に無意識に体が反応してしまい、疲労を感じてしまうことがあります。

また、頭痛や吐き気といった不快な症状として表れてしまうこともあるため、苦手な刺激を感じたら、その場を離れるなどの何らかの対策が必要となります。

HSPさんが五感で感じ取り、無意識に過剰反応してしまいやすいものについて、参考までにあげておきます。

・光の強弱
・音の強弱
・におい
・人混み
・暑さや寒さ
・気圧の変化

・深く考えすぎてしまう

物事の手順や人の気持ち、将来のことなどHSPさんは人以上に、深く考えてしまう傾向があります。

考えても分からないことや、考えても仕方がないことまで答えを出さなければ気が済まないということも多く、いつも脳を酷使してしまいます。

一日中、脳を使った結果、疲労困憊ということもあるのではないでしょうか。

・ずっと落ち込んでしまう

失敗した後は誰でも落ち込むものですが、いかに早く気持ちを切り替えられるかどうかで、疲労具合は変わってきます。

ずっとクヨクヨと落ち込んでいても、つらいばかりで心労を感じるだけです。

自分なりに十分反省したと思ったなら、次回はどうすれば良いのか?という前向きな気持ちを持つことで、心労を軽減させることができるのではないでしょうか。

睡眠とメンタルヘルスについて

HSPさんの中には「寝る時間がもったいない」「もう少し睡眠時間を削れたら」と考える方がいるかもしれません。

しかし、睡眠不足が続くと体力面でもメンタルヘルスにおいても不調が生じてきます。

特に睡眠時間が5時間を切った状態が続くとたいていの人は、健康な状態を維持することが難しいと言われています。

睡眠時間の短縮は思わぬ病につながったり、うつ病を発症してしまったりといった深刻な事態になりかねません。

睡眠はメンタルヘルス不調予防のためにも、病の早期発見のためにも、体を癒すためにも極めて重要なものだと言えますので、おろそかにせず、少し長かったとしても自分に合った睡眠時間を確保するようにしてくださいね。

HSPさんが睡眠時間を削らずに効率よく生活するには?

これまでの内容から、HSPさんが睡眠時間を削ることは、得策ではないことがお分かりいただけたかと思います。

では、限られた時間でどうすれば充実した毎日を送っていくことができるのでしょうか?

・時間を上手に使う

物事の優先順位を考え、できるだけ素早く判断するようにしてみましょう。

やるべきことを後回しにしたり、時間がもったいないからと予定を入れ過ぎたりするのはあまりオススメできません。

・自己を把握する

自分の長所と短所を理解していると、正しい行動や選択ができるようになります。

できることはストレスなく進めることができますが、できないことは無理をせず、サービス等を上手く利用することで、効率よく生活することができるのではないでしょうか。

まとめ

今回はHSPさんが寝すぎてしまう問題について触れてみました。

効率よく生きていくためには、睡眠時間を確保した方が良いとご理解いただけたら幸いです。

限られた時間を有意義に過ごし、心身の健康を保つためにも、しっかり睡眠を取るように心がけましょう!

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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