今年一番乗りの「二桁本塁打カルテット」がエンジェルスに誕生。トラウト、ウォルシュ、大谷、ウォード
5月29日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平とテイラー・ウォードは、シーズン本塁打を二桁に乗せた。大谷は最初の2打席に10本目と11本目、ウォードは3打席目に10本目のホームランを打った。
エンジェルスでは、マイク・トラウトとジャレッド・ウォルシュが、すでに二桁本塁打に到達している。トラウトの10本目は5月17日、ウォルシュはその10日後だ。
今シーズン、二桁本塁打トリオの一番乗りは、ニューヨーク・ヤンキースだった(「今シーズン最初の「二桁本塁打トリオ」がヤンキースに誕生。次はエンジェルス!?」)。それに続き、大谷が10本目のホームランを打った時点で、今シーズン2組目の「二桁本塁打トリオ」がエンジェルスに誕生した。ヤンキースに、二桁本塁打の4人目は、まだ現れていない。「二桁本塁打カルテット」の一番乗りは、エンジェルスだ。
二桁本塁打の4人、13本のトラウトと11本の大谷、ともに10本のウォルシュとウォードが、いずれも、ここからも同じようなペースでホームランを打てば、シーズンが終わるまでには「30本塁打カルテット」となる。
30本塁打以上のチームメイトは、2019年のミネソタ・ツインズに揃った5人、41本のネルソン・クルーズ(現ワシントン・ナショナルズ)、36本のマックス・ケプラー(ツインズ)、34本のミゲル・サノー(ツインズ)、32本のエディ・ロザリオ(現アトランタ・ブレーブス)、31本のミッチ・ガーバー(現テキサス・レンジャーズ)による「30本塁打クインテット」が最多だが、エンジェルスの最多は2000年の4人だ。この年は、トロイ・グロスが47本、モー・ボーンが36本、ギャレット・アンダーソンが35本、ティム・サーモンが34本だった。ちなみに、2012年のエンジェルスでは、マーク・トランボ、トラウト、アルバート・プーホルス(現セントルイス・カーディナス)が「30本塁打トリオ」を結成した。こちらは、32本、30本、30本だ。
もっとも、5月28日の試合は、大谷(2本)とウォードに加え、マックス・スタッシもシーズン4本目のホームランを打ったが、10対11でトロント・ブルージェイズ――ホームランはボー・ビシェットの1本だけ――に敗れ、連敗は5に延びた。今シーズン初の5連敗だ。ここ3試合とも、途中でリードしながら逆転されていることから窺えるとおり、勝てない最大の理由はブルペンにある。前日に「エンジェルスの「直近11試合で3勝8敗」は両リーグ・ワースト。他の29チームは少なくも4勝」で書いたように、5月16日~28日の11試合を見ても、終盤の失点が多い。
ちなみに、二桁本塁打のチームメイトは、2019年のヤンキースが最も多く、14人を数えた。20本塁打以上は、こちらも2019年のツインズが最多。「30本塁打クインテット」を含む8人が揃った。40本塁打以上の最多は3人。1973年のブレーブス、1996年と1997年のコロラド・ロッキーズがそうだ。