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エンジェルスの「直近11試合で3勝8敗」は両リーグ・ワースト。他の29チームは少なくも4勝

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイク・トラウト(左)と大谷翔平 May 28, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月28日、ロサンゼルス・エンジェルスは、5対6でトロント・ブルージェイズに敗れた。5月16日~20日に4連敗を喫し、21日~24日の3連勝を挟み、25日から再び4連敗だ。ここ11試合で3勝8敗は、両リーグ・ワースト。他の29チームは、直近の11試合に少なくとも4勝を挙げている。

 開幕から5月15日までの37試合は、6得点以上が15試合(40.5%)を数えた。5月16日以降の11試合に、6得点以上は皆無だ。一方、6失点以上は、どちらのスパンも6試合ずつ。それぞれの割合は、16.2%と54.5%となる。

 各スパンにおける1試合の平均得点は4.92と3.91、平均失点は3.38と5.18だ。直近の11試合は、それまでよりも平均得点が1点減り、平均失点は2点近く増えている。

 また、直近11試合の得点と失点を、試合の序盤と中盤と終盤に分けると、1回~3回が16得点と15失点、4回~6回が14得点と12失点、7回以降は13得点と30失点だ。序盤と中盤は得点と失点がほぼ変わらず、わずかながら得点が多いのに対し、終盤の失点は得点の倍を大きく超える。

 もっとも、現時点のエンジェルスは、27勝21敗(勝率.563)だ。順位を気にするのはまだ早いとはいえ、ア・リーグ各地区の首位にいる3チームを除く、ワイルドカード・レースでは、タンパベイ・レイズ(27勝19敗/勝率.587)とブルージェイズ(26勝20敗/勝率.565)に次ぐ3位に位置している。今シーズンから、ポストシーズン進出のワイルドカードは、1リーグ3チームに増えた。エンジェルスに次ぐ4位は、22勝23敗(勝率.489)のテキサス・レンジャーズとシカゴ・ホワイトソックスだ。

 また、ア・リーグ西地区においても、エンジェルスはヒューストン・アストロズ(29勝18敗/勝率.617)に引き離されているわけではない。その差は2.5ゲームだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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