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人間関係を良くする「頑張れ」の正しい使い方

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
写真はイメージ。応援は良いことだけで、その思いが伝わるように(写真:アフロ)

■ 頑張れは禁句?

人間関係の難しい時代です。「ガンバレ!」は、私たちがよく使う言葉ですが、今時はウッカリ使うと、パワハラだなんて言われかねません。「頑張れ」は、今や禁句、使ってはいけない言葉なんて考える人もいます。

災害現場でも、闘病中の人にも、頑張れなんて下手に言うと、相手を傷つけ、「もう精一杯頑張っているのに,これ以上どう頑張れというのだ!」と怒られてしまうこともあります。災害ボランティアのマニュアルには、頑張れは禁句と書いてあるものもあるほどです。

会社でも学校でも家庭でも、頑張れは難しい。それでも私たちは、社員にも生徒にも我が子にも、誰に対しても、頑張ってほしいと願います。実は本人だって、もっと頑張って、上を目指したい,困難を乗り越えたいと願っている人は多いのです。

頑張れとは、「困難にもくじけず、物事を成し遂げるように、相手を激励するための、呼びかけ。 「頑張る」の命令形で、支援・応援の掛け声として最も一般的な表現」です。応援や支援は良いことのはずですが、それでも頑張れの言葉と思いが、上手く伝わらないことがあります。

「頑張れ」のいったい何が問題で、人を傷つけたり、怒らせたりするのか、それではどうすれば、正しく頑張ってもらえるのか。頑張れの言葉の正しい使い方、私たちの正しい頑張り方を、心理学からお伝えします。

■頑張れが逆効果になる理由

「頑張れ」という言葉は、あたたかな応援のつもりで使ったときも、相手を傷つけ、怒らせることがあります。その理由は、

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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