人間関係を良くする「頑張れ」の正しい使い方
■ 頑張れは禁句?
人間関係の難しい時代です。「ガンバレ!」は、私たちがよく使う言葉ですが、今時はウッカリ使うと、パワハラだなんて言われかねません。「頑張れ」は、今や禁句、使ってはいけない言葉なんて考える人もいます。
災害現場でも、闘病中の人にも、頑張れなんて下手に言うと、相手を傷つけ、「もう精一杯頑張っているのに,これ以上どう頑張れというのだ!」と怒られてしまうこともあります。災害ボランティアのマニュアルには、頑張れは禁句と書いてあるものもあるほどです。
会社でも学校でも家庭でも、頑張れは難しい。それでも私たちは、社員にも生徒にも我が子にも、誰に対しても、頑張ってほしいと願います。実は本人だって、もっと頑張って、上を目指したい,困難を乗り越えたいと願っている人は多いのです。
頑張れとは、「困難にもくじけず、物事を成し遂げるように、相手を激励するための、呼びかけ。 「頑張る」の命令形で、支援・応援の掛け声として最も一般的な表現」です。応援や支援は良いことのはずですが、それでも頑張れの言葉と思いが、上手く伝わらないことがあります。
「頑張れ」のいったい何が問題で、人を傷つけたり、怒らせたりするのか、それではどうすれば、正しく頑張ってもらえるのか。頑張れの言葉の正しい使い方、私たちの正しい頑張り方を、心理学からお伝えします。
■頑張れが逆効果になる理由
「頑張れ」という言葉は、あたたかな応援のつもりで使ったときも、相手を傷つけ、怒らせることがあります。その理由は、
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