人生に悩んでいる人へ。荘子の名言「幸せとは、幸せを…」英語&和訳(偉人の言葉)
こんにちは!ほんやく検定1級翻訳士の鈴木隆矢です。
今回は荘子の名言をご紹介します。荘子(紀元前4世紀頃)は中国の戦国時代の思想家で、道教の始祖の一人とされています。
今回は人生に悩んでいる人に届けたい荘子の名言をご紹介します。
ご紹介する名言につきましては、BrainyQuote というアメリカのサイトに記載されているものをGoogleの書籍検索にかけ、それが英語圏の複数の書籍で使用されていることを確認の上、その人物の言葉として記事に掲載しております。
古い人物の言葉ですとそれが本当にその人物の言葉なのか確認が難しい場合もございますが、複数の書籍で使用されている言葉であれば、それがその人物の考えを反映した言葉であると判断できるのではないかという考えのもと記事を執筆しております。
人生に悩んでいる人へ。荘子の名言「幸せとは、幸せを…」英語&和訳(偉人の言葉)
「幸せとは幸せを求めないことである」
荘子(古代中国の思想家)
この世界の全ては苦なのだと。そこに気付くこと。諦めること。
私の母は今70歳なのですが、3年前に腰の手術をしたのですよね。去年の12月には転んで大腿骨を骨折。体力も落ちてきて、体が思うように動かないことがあるのですよね。
口論になったことがあるのですね。母がイライラしていて、私もそれにカチンときてしまって、言い争いに。母がその時に言ったのですよね。「体が思うようにならないのがストレスで、イライラしてしまう」と。
この世界の全ては苦
仏教ではこの宇宙のことを「有為の世界」と言うそうなのですね。原因と結果のある世界だと。この宇宙で起こる全ての現象にはその原因がある。地位、名誉、財産、成果を求めて努力する。そこには競争がある、勝ち負けがある、対立がある。「有為の世界」とは「迷いの世界」なのだと。
そして、無為とは「平安の世界」。それは原因も結果もない世界。地位、名誉、財産、成果を求めない。そこには競争もなく、勝ち負けもなく、対立もない。
欲しいものがあってもその全てが手に入るわけではない。年を取れば体力が落ちる、腰が曲がる、視力が落ちる、耳が遠くなる。競争がある、勝ち負けがある、対立がある。果たしてそんな世界に本当の幸せなどあるのだろうかと。
この世界の全ては苦なのだと。この世界に恒久的な幸せなど存在しない。そこに気付くこと。諦めること。
肉体はこの世界を離れることができませんよね。せめて意識だけでもそこを抜け出してみる。無為の世界を生きてみる。
この世界の全ては苦なのだと、恒久的な幸せなど存在しないのだと、そう諦めてしまうと少し気持ちが楽になるのですよね。
人生に悩んでいる人へ。「幸せ」に関する世界の偉人の名言3選
いかがでしたでしょうか?今回は荘子の名言をご紹介しました。
私が運営しているブログ『ほんやく検定1級翻訳士の【英会話フレーズ集】』の『辛い時に元気が出る名言50選【英語原文と和訳】』(外部リンク)という記事では、辛い時に読むと元気が出る世界の偉人たちの言葉を50句ご紹介しております。興味のある方はそちらもご覧ください。
また、私のブログ『ほんやく検定1級翻訳士の【英会話フレーズ集】』の『「幸せ」に関する名言集【英語原文と和訳】』(外部リンク)という記事では、「幸せ」に関する世界の偉人たちの名言を41句ご紹介しております。興味のある方はそちらもご覧ください。
では、最後に「幸せ」に関する世界の偉人の名言を3句ご紹介します。
「幸福は受け入れることにのみ存在しうる」
ジョージ・オーウェル(イギリスの作家)
「人の行動は思い通りにならないが、それに対してどう反応するかはあなた次第である」
ロイ・T・ベネット(アメリカの作家)
「幸福とは問題がない状態を言うのではありません。幸福とは問題に対処する能力を言うのです」
スティーブ・マラボリ(アメリカの作家)
お読みいただき、ありがとうございました!