冷やし中華・そうめん・冷麺、ツルツルすべりやすい麺を上手に食べる方法
連日の猛暑で、冷たい麺をひときわおいしく感じる季節になりました。
おいしくいただきたいものですが、ツルツルした麺はすべりやすく、汁がはねて洋服を汚してしまった、なんてことも。
そこでこの記事では、冷やし中華やそうめん、韓国冷麺など、冷たい麺を上手に食べる方法をご紹介します。
冷やし中華は、皿に空きスペースを作るのがコツ
色とりどりの具材がのった冷やし中華は、実は日本発祥の麺料理です。
食べ方に明確な決まりはありませんが、いきなり全体を混ぜてしまうと、きれいな盛り付けがもったいないですね。
まずは、麺と具材を少し寄せて、皿に空きスペースを作りましょう。
麺を少しとってはスープにひたし、好みの具材を少しずつのせながら食べれば、盛りつけを大きくくずすことがありません。
汁はねが気になるときは、レンゲの上に乗せて食べます。ひと口を大きくしないことが、スマートに食べるポイントです。
辛子は、スープに溶いても、麺や具材にのせても、どちらでもOKです。
そうめんは、つゆ鉢に入れる量に気をつけて
つゆ鉢に、一度にたくさんの麺を入れると、つゆがしみて味が濃くなってしまいます。
つゆ鉢から何度も食べるのではなく、ひと口で食べきれる量を、都度、盛り皿から取るようにしましょう。
麺は、なるべく小さくまとめて、静かに入れます。箸で、高く持ち上げることのないように。
食事中には音を立てないのがマナーですが、そうめんの場合は、多少、音をたててもかまいません。ただし、途中で麺を噛み切るのはNGです。つるっとすすっていただきましょう。
つゆ鉢を膳に置いたまま食べようとすると、姿勢が悪くなってしまいます。つゆ鉢は手に持って、背筋を伸ばしていただきましょう。
韓国冷麺は、弾力のある麺の扱いがポイント
焼肉店でもおなじみの冷麺は、冷たいスープでいただく水冷麺がおなじみです。
半透明の弾力のある麺は、ひときわ食べるのが難しいですよね。
韓国料理店では、麺を切るハサミが用意されていますので、食べやすいようにカットしてからいただきましょう。ハサミが無い場合は、少量の麺を箸でまとめてパクリと口に入れれば、汁がはねにくくなります。音を立てて麺をすすることは避けましょう。
尚、韓国料理は本来、器を手に持って食べることはしませんが、冷麺のみ、器を持ちあげ、口をつけてスープを飲んでもOKとされています。
辛味だれで食べるビビン麺も、冷たい麺料理です。
コチュジャンをベースにしたたれに麺をからめて食べますが、辛味でむせやすいので気をつけましょう。勢いよくすすったり、たくさん口にいれるとむせてしまうので、少量ずつ食べてください。
以上、冷たい麺のきれいな食べ方について、お伝えしました。
夏においしい麺料理を、ぜひ、楽しんでくださいね。
マナー・コミュニケーション研修講師
樋口智香子