通算250盗塁以上のなかに、通算本塁打が34本の大島洋平より少ない選手は何人いるのか
大島洋平(中日ドラゴンズ)は、4月2日に通算盗塁を250とした。一方、同じ試合で打ったホームランは、通算34本目だ。一軍3年目の2012年以降、大島は10シーズン続けて16盗塁以上を記録しているが、シーズン本塁打は二桁に達したことがなく、2018年の7本が最も多い。このシーズンは、三塁打も7本。その2年前は、ホームランが3本、三塁打は9本だった。
だが、大島の通算34本塁打は、通算250盗塁以上の47人中、最少ではない。大島よりも少ない、通算34本塁打未満の選手は、12人を数える。その割合は25.5%(12/47)なので、4分の1を占める。通算本塁打の少ない5人は、3本の赤星憲広(381盗塁)、15本の本多雄一(342盗塁)、17本の川合幸三(284盗塁)、18本の村松有人(270盗塁)、19本の小坂誠(279盗塁)だ。
現時点で、大島の通算本塁打は、荒木雅博(378盗塁)と坪内道則/道典(344盗塁)の2人と並んでいる。ちなみに、荒木の通算378盗塁は、中日の球団記録。大島は球団4位に位置する。荒木と大島の間にいる、球団2位と3位は、369盗塁の高木守道と347盗塁の中利夫/三夫/暁生だ。この2人の通算本塁打は、236本と139本。荒木、高木、中の3人は、中日一筋にプレーした。大島も、ここまではそうだ。坪内は、キャリア最後の3シーズン(1949~51年)を中日/名古屋ドラゴンズで過ごし、81盗塁と19本塁打を記録した。
通算250盗塁以上のなかで、荒木、坪内、大島に次いで通算本塁打が少ないのは、42本の木塚忠助(479盗塁)だ。大島と木塚の差は8本。大島は、2011~22年のどのシーズンもホームランを打っているものの、2019~21年の各本数は、3本、1本、1本だ(今シーズンはここまで1本)。通算本塁打は、40本に届かないかもしれない。
もっとも、パワーはなくとも、スピードとともに他のツールも発揮してきたからこそ、通算250盗塁に到達することができたと言えよう。大島に限ったことではないが、もし、スピードだけの1ツール・プレーヤーであれば、通算250盗塁を記録するのに必要な出場機会は、得られなかったに違いない。
一方、通算250盗塁以上の47人中、通算150本塁打以上は14人だ。大島が加わるまで、通算40本塁打未満と通算150本塁打以上の人数は、どちらも14人だった。通算本塁打の多い5人は、504本の張本勲(319盗塁)と衣笠祥雄(266盗塁)、437本の秋山幸二(303盗塁)、348本の有藤通世/道世(282盗塁)、241本の緒方孝市(268盗塁)だ。
なお、通算200盗塁以上を記録しながら、盗塁王を獲得していない選手については、こちらで書いた。大島は、2012年(32盗塁)にタイトルを手にしている。