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【北海道芽室町・帯広市】甘くてホクホク、希少な生ピーナッツの収穫が終盤に。愛菜屋に急ぐべし!

Islanderれんとライター(帯広市・釧路市)

先日、芽室町にある、とある畑にお邪魔してきました。

緩やかな傾斜に整然と列を成す、かなり低めの畝。茶畑のようにも見えます。

実はこれ、「落花生」の畑なんです。

株はこんな感じです。花や実のようなものは見えませんね。

まだ収穫はずっと先かな...と思いきや。

ズボッと株ごと抜いてみました。おおっ!土まみれだけど、たしかに落花生です!

そう、落花生って土の中に実を作るんです

「北海道産の落花生」ってあまり聞いたことないんじゃないでしょうか?

今まで冷涼な気候は落花生の栽培には向かないとされてきましたが、敢えてチャレンジしようという芽室町内の農業者グループにより、近年ようやく極上の落花生が採れるようになり、「メムロピーナッツ」として様々なブランド化を進めているんです。

土をきれいに洗って落とすと、ようやくおなじみの殻付きピーナッツの姿に。

でも生なので、殻がしっとりしています。

農家さんに食べ方を教えてもらいました。

  1.  水に対して3%の塩を入れる
  2.  40分茹でる
  3.  火を止めて湯に漬けたまま20分置いて予熱で蒸らす

とのことです。

茹で上がった時点では見た目は変わりませんが、殻はお湯を吸ってかなりフワフワです。

さっそく剥いて食べてみましょう。

割るとこんな感じです。薄皮が白いですね。食べてみると・・・

・・・おおおっ、しっとり、そしてホクホクで甘い!

当然ですが乾燥した今までのカリカリピーナッツの食感とは別物です。

今まで「生の落花生?なんか濡れおかきみたいでどうも・・・」と思っていましたが、思い込みが覆されました。まるで栗のような味わいなんです。

収穫は終盤だそうで、貴重な生のものを買うならお急ぎを。芽室で農産物を買う場所といえば・・・そう、『愛菜屋』です。旬のものなので確実に買えるかはわかりませんが、前日に入荷実績を問い合わせておいて、毎朝9時の開店前に並ぶのが得策でしょう。そこまでする価値があるほどの美味さなんです。

生ピーナッツの出荷が終わると、乾燥させたものも売られるそうです。乾燥といっても節分でおなじみの殻付き落花生は「煎っている」そうなので、それと違う食感は味わえそうです。

そしてこのメムロピーナッツ、農家さんたちの積極的なPRに応えて十勝産品の美味しさを伝えようと、地元の飲食店やイベントも料理や加工品を提供しています。

写真提供 : 麦音
写真提供 : 麦音

例えば「満寿屋パン 麦音」で売られているのは写真の「メムピーぱん(230円)」。

麦音の担当者さんによると、「十勝産小麦の生地に包まれた大粒の芽室ピーナッツが、どこを食べてもゴロゴロと出てきます。しっとりホクっとした食感が人気ですよ。バターとハチミツを塗って食べると更にメムピーの香りと甘さが引き立ちます」。とのこと。パンの形もピーナッツになっててカワイイですね〜。

麦音さんも行くタイミングによって並ぶパンが変わるので、上手く「メムピーぱん」がゲットできるといいですね。

芽室町内の飲食店や帯広市内のスーパーでも取扱いがあり、加工品として新たに誕生したピーナツバターも愛菜屋や芽室物産協会(めむろまちの駅)で発売されたのこと。

今後の展開に目が離せませんね!

最新のニュースは『メムロピーナッツ 公式サイト』へ。

【愛菜屋】
河西郡芽室町東めむろ3条南1丁目1番地
営業時間 9:00〜17:00(11月4日〜30日は16時まで)
定休日 月曜日、木曜日(一部営業の日あり)
電話: 0155-62-5315※今年の営業は11月30日で終了

【麦音】
帯広市稲田町南8線西16-43
TEL0155-67-4659
営業時間 6:55~18:00
定休日 年末年始のみ

ライター(帯広市・釧路市)

大阪から2005年に移住して以来、有名観光情報誌のネタ発掘担当や世界遺産観光地の中の人などのキャリアを通じ北海道観光の魅力を発信してきました。移住者ならではの視点からの北海道あるあるを楽しんで頂ければ幸いです。

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