まさか、もっと一緒にいられるかと・・・「熟年夫婦のお手本」岡江久美子さんとの別れは突然に
女優の岡江久美子さんが新型コロナウイルスによる肺炎のため、63歳の若さで亡くなりました。
大和田さんと岡江さんは、オシドリ夫婦と呼ばれ、2013年には「いい夫婦パートナー・オブ・ザ・イヤー2013」に選ばれました。
岡江さんは、お母さんとしても、子育てをしっかりなさったそうです。
1996~2014年に朝の生活情報番組で司会を務められましたが、司会を始めた当初、娘さんは13歳の中学生。
朝のお仕事でお忙しい中、娘さんが中学校と高校に通う6年間、お弁当を手作りされたそうです。
私生活などのことは、フリーアナウンサーで芸能リポーターの長谷川まさ子さん(Yahoo!オーサー)が書かれた
両親にとっていい娘でいたかった…大和田美帆の“失って得たもの”
で、様子がわかります。
妻に先立たれる男性は少ない
ここではご紹介にとどめますが、死別によって独身となることを、「没イチ」と呼ぶそうです。
第一生命経済研究所主席研究員だった小谷みどりさんが使われている言葉とのこと。
ところで、死別でのこされる方の割合は、圧倒的に女性が多いことをご存知でしたか?
国政調査の資料から、筆者が表を簡単にまとめた表ですが、見ていただくと、2015年に配偶者と死別なさったのは、男性3.2%、女性14.2%。
女性のほうが5倍弱、圧倒的に多いのです。
厚生労働省によると、夫婦の年齢差、平均は男性が2歳上。
平成 28 年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」の概況(厚生労働省)(PDF)
また、内閣府の令和元年版高齢社会白書によると、「平均寿命」は男性が80.98歳、女性が87.14歳。
女性のほうが6歳以上も長生きです。
ちなみに「健康寿命」だと男性72.14歳、女性74.79歳です。
男性のほうが平均寿命が短く、夫婦間では男性の年齢が上という場合が多いので、死別でのこされるのは女性が多いのですね。
別れは突然かもしれないから
ただ今は新型ウイルスの影響で、突然、人の命が奪われる時代です。
大和田さんも、岡江さんも「まさか」と思っていらっしゃるでしょう。
そして、時間とともに、寂しさを実感していくのだと思います。
夫婦喧嘩したり、性格が違ったり、子育てでは同志だったり。
「いい夫婦パートナー・オブ・ザ・イヤー2013」に選ばれたとき、結婚30年。
一般からの推薦理由は「裏表のない明るいカップル」「よい距離を保った熟年夫婦のお手本」「お二人とも活躍され、お互いを尊重しながら助け合っている様子」といったものだったそうです。
とても寂しく、残念です。心からご冥福をお祈りいたします。
そして、この突然の別れは、誰にとってもありうることかもしれません。
大事な人にいつも、気持ちを伝えるようにしたいですね。悔いのないように。