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奪三振王もシーズン200奪三振以上もなしで通算2000奪三振は、涌井秀章が何人目!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
涌井秀章 MAR 14, 2008(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

 3月30日の4回裏、涌井秀章(中日ドラゴンズ)は、東京ヤクルト・スワローズのホセ・オスナ村上宗隆から、今シーズン最初の2三振を続けて奪い、史上24人目の通算2000奪三振に到達した。

 涌井は、2005年3月29日、西武ライオンズの開幕4試合目に、先発投手としてデビューした。最初に三振を奪った相手は、北海道日本ハム・ファイターズの小田智之だ。

 これまでの19シーズンに、奪三振王のタイトルは獲得していない。200奪三振以上のシーズンも皆無だ。奪三振王なしで通算2000奪三振は7人目。200奪三振以上のシーズンなしで通算2000奪三振は10人目。このどちらにも当てはまるのは、平松政次山田久志星野伸之岸孝之(東北楽天ゴールデンイーグルス)に、涌井の5人だ。

筆者作成
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 ただ、涌井は、2009年に200奪三振まであと1に迫った。順位は、パ・リーグ2位。涌井の上には、204三振を奪った福岡ソフトバンク・ホークスの杉内俊哉がいた。

 ちなみに、岸のシーズン最多は、2017年の189奪三振だ。こちらは、パ・リーグ3位。トップは、現在も東北楽天でともに投げている則本昂大が222奪三振。2位には、217奪三振の菊池雄星(当時・埼玉西武ライオンズ/現トロント・ブルージェイズ)が位置した。

 その一方で、奪三振王のタイトルを獲得しているが、1シーズンに160三振以上を奪ったことがない投手もいる。通算2000奪三振以上のなかでは、中日ドラゴンズ一筋に投げた山本昌がそうだ。自己最多は、1997年の159奪三振。この年のセ・リーグには、150奪三振以上の投手が他にいなかった。2番目に多かったのは、147三振を奪った横浜ベイスターズの川村丈夫だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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