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今シーズンは「MLBでチームメイト」だった3人が、来シーズンは「NPBのそれぞれ違う球団」でプレー

宇根夏樹ベースボール・ライター
ロビー・アーリン Jul 29, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、ピッツバーグ・パイレーツのユニフォームを着て試合に出場した選手は、49人いた。そのうちの3人は、来シーズン、日本プロ野球でプレーする。

 いずれも、球団は異なる。右投手のドビーダス・ネヴァラウスカスは広島東洋カープ、ユーティリティ野手のホセ・オスナは東京ヤクルトスワローズ、左投手のロビー・アーリンは北海道日本ハムファイターズに入団した。

 アーリンは、8月上旬にウェーバーを経由し、パイレーツからアトランタ・ブレーブスへ移った。そのため、パイレーツでは開幕直後の2試合――今シーズンは7月下旬に開幕した――に投げただけだ(前年まではサンディエゴ・パドレスにいた)。ただ、7月29日は、ネヴァラウスカスに続いてアーリンがマウンドに上がり、それぞれ、2番手と3番手として投げた。アーリンとオスナは同じ試合に出場していないが、7月24日~26日にセントルイス・カーディナルスと対戦した開幕シリーズは、アーリンが25日に登板し、オスナはその前日と翌日に出場した。また、ネヴァラウスカスの17登板とオスナの出場26試合は、8試合が重なっている。

 今シーズンのパイレーツは、両リーグ・ワーストの19勝41敗(勝率.317)に終わった。

 昨シーズンのワーストは、47勝114敗(勝率.292)のデトロイト・タイガースだった。そこにいた投手の3人は、今シーズン、日本プロ野球でプレーした。マット・ムーアは福岡ソフトバンクホークス、ドリュー・バーヘイゲンは北海道日本ハム、リード・ギャレットは埼玉西武ライオンズの投手として投げた。彼らのうち、ムーアは、メジャーリーグで最下位の翌年に日本シリーズ優勝を味わった。

 なお、アーリンほどではないが、ギャレットのタイガース在籍も長くはなかった。2018年のオフにルール5ドラフトで指名され、テキサス・レンジャーズからタイガースへ移ったが、13試合に登板後、5月下旬にタイガースからレンジャーズへ返却された。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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