【衣替え応援】誰でも洗濯上手になれる!あまり知られてない洗い方のポイント集
こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。
徐々に暖かくなる4月に衣替えを終わらせるという方が多いとは思いますが、4月は仕事や行事ごとで忙しかったりで冬物衣類を放置している人もきっといらっしゃるはず(私です)。
ただ5月になると、気温が20度〜25度、湿度60%以上になってくるので、ウールやカシミヤなどにつく害虫が成虫になり、卵を産み始めてしまいます。
というわけで、5月の連休が終わるまでには冬物衣類を洗って衣替えを完了したいところ。
5月の連休に洗って片付けるという方のために冬物衣類の洗いかたのポイントをまとめてみました。
まずは断捨離から始める
冬物衣類はかさばるので、衣替えをする前に着なくなった服を断捨離することがなによりも大切。
クローゼットの適正容量は多くても全体の80%。それ以上だと風通しが悪くなり、虫やカビが発生してしまう恐れがあるからです。
着なくなってしまった服のせいで、お気に入りの服がダメになってしまうなんて、悲しすぎますよね。かさばる冬物衣類は適切な量を持てるよう、不要な物は断捨離しておきましょう。
おしゃれ着用洗剤はすすぎ2回
洗ってから収納したはずなのに、次のシーズンに出してみたら黄ばみが発生していたという経験はありませんか?これは汗などの皮脂汚れが落ちきらず、酸化したことで発生した黄ばみです。
特におしゃれ着を自宅で洗濯する場合は要注意。ウールやデリケート素材などを洗うおしゃれ着用洗剤の液性は中性で、汗や皮脂などの酸性の汚れと相性がいいとはいえません。そのため、洗濯しても汚れを落としきれていないことが多いのです。
来シーズンまで長期で保管する場合、おしゃれ着用洗剤で洗う衣類は、できれば2度洗いをしておきましょう。
どうしても2度洗いが面倒な場合はせめて1回すすぎタイプの洗剤でも2回すすぐだけでも汚れ落ちはよくなります。
ポイント:おしゃれ着用洗剤のすすぎは2回推奨
1度でも着たものは洗濯する
「1度しか着ていないし、汚れていないし……」と、衣替えの際に着用回数の少ないセーターを洗うかどうか迷うことってありませんか?
汗や皮脂などの汚れは目に見えなくても繊維の中に入り混んでいます。また、見えにくいだけで食べこぼしの汚れが付いているかもしれません。それらは黄ばみや虫食いの原因になります。1度でも着用した服は、必ず洗ってから収納するようにしてください。
また1度も着用していない服も空気中の汚れを吸っています。洋服用のブラシで丁寧にブラッシングして、汚れをとってから収納するようにしましょう。
では、誰でも洗濯上手になれる洗い方のポイントをまとめました。
失敗しない冬物衣類の洗濯ポイント
セーターのすすぎは2回
洗剤:おしゃれ着用洗剤、ウール素材の場合は髪用のシャンプーでもOK
洗濯ネット:目の細かい洗濯ネット推奨
保管方法:畳んで保存(素材によっては防虫剤必須)
洗濯機で洗う場合のコースは「ドライコース(ウール用)」。すすぎ1回タイプの洗剤でも2回すすぐことで汚れ落ちが格段によくなります。
長期保存中になかったはずの黄ばみが発生してしまったという悲劇を回避できます。
普段は1回でも長期保存する衣替え前の洗濯だけでもすすぎ2回にしてみてください。
ポイント:すすぎ2回で黄ばみ防止
ニットを濡れた状態でハンガーにかけて干すと自らの重さで伸びてしまうので、平干しネットなどを使って平干しします。
ポイント:セーターは平干し
乾いたら折り畳んで収納します
コーディロイ、ベルベットは乾く前にブラッシング
洗剤:おしゃれ着用洗剤
洗濯ネット:必須
保管方法:つるして保管(衣類カバーもする)
しらばく姿を消していたコーディロイやベルベット素材のボトムスも最近は目にすることが増えてきました。
素材はポリエステルやコットン(綿)が多くデリケート素材ではありますが、ちょっとしたコツで自宅でも美しく洗うことができます。
摩擦が起きやすい素材なので、洗濯の際は柔軟剤を使います。
起毛素材の洗濯の最大のポイントは乾くまえのブラッシングです。
ポイント:洗ったあと乾かす前にブラッシングする
人間の寝癖と一緒で、起毛のあるコーディロイやベルベットは乾いてから毛並みを整えるのが難しいので、乾く前に毛並みにそってブラッシングしてから干すとツヤよく美しく仕上がります。
保管するときは、落ち畳むと起毛に癖がついてしまうので、他の衣類に擦れない容易個別に衣類カバーに入れて吊るして保管
マフラーはフリンジを折り込んで洗う
洗剤:おしゃれ着用洗剤
洗濯ネット:目の細かい洗濯ネット推奨
保存:畳んで保存(素材によっては防虫剤必須)
マフラーは洗濯表示を確認し、洗濯機洗い可能であれば、洗濯ネットに入れて洗います。
ひらひらとしたフリンジがある場合は、内側に折り込むようにして洗濯ネットに入れると痛みやすいフリンジ部分のダメージを最小限に抑えられます。
ポイントその1:フリンジを内側に折り込んで洗濯ネットへ
ポイント:2本の洗濯ポールを使ってM字になるように干す
乾いたらブラッシングして折り畳んで保存
ニット帽はポリ袋で型崩れ防止
洗剤:おしゃれ着用洗剤
洗濯ネット:手洗いの場合はなし
保存:平置き(中に新聞紙などを丸めて入れる)
立体感のある帽子の場合は基本的に手洗いします。容器に水をはり規定量の洗剤を入れ、帽子を押し洗いし、水で洗剤を洗い流せばOK。
タオルドライし、中に膨らませた風船やポリ袋、または丸めた新聞を詰めて、帽子の形を維持させつつ乾燥させると型崩れをふせぐことができます。
ポイント:ニット帽にはポリ袋
乾いたら帽子の中に新聞紙などのいらない紙を詰めて型崩れしないように平置きして保管します。
コート類はゴミ袋で型崩れ&シワ防止
洗剤:おしゃれ着用洗剤(もしくはドライ用洗剤)
洗濯ネット:洗濯機で洗う場合は必須
保存:ハンガーにかけて保存
コート類は家で洗えなくもないのですが、アイロンワークなど仕上げが難しいので、プロにお任せしたほうがよいでしょう。
それでも自宅で洗いたいという場合は、膨らませたゴミ袋を胴体部分に入れて乾燥させると型崩れしにくく、美しく仕上がります。
ポイント:コート類にはゴミ袋を入れて乾燥
乾いたらハンガーに吊るして保管します。
ダウンジャケット(羽毛布団)は柔軟剤を使わない
洗剤:中性洗剤
洗濯ネット:布団が入る大きさの洗濯ネット
保存:ハンガーで吊るして保存
天気のいい日が3日以上続くのを確認して洗います。
ダウンジャケットや羽毛布団に使われている羽毛はは水鳥の羽根なので、意外かもしれませんが実は水に強いのです。
洗濯表示マークの指示にもよりますが、最近は洗濯機でも洗えるものあります。
ダウンをふんわりさせるのに柔軟剤を使いたくなる気持ちはわかりますが、柔軟剤は羽毛を油分でコーティングしていまい羽毛特有のふわふわ感が損なわれ膨らまないだけけなく、保温効果も低下するので柔軟剤はご法度です。
同じ理由で油性の液剤を使うドライクリーニングも不向きです。
ポイント:ダウンジャケットや羽毛布団を洗う際は柔軟剤は使わない。
濡れたダウンはぺちゃんこになって不安になりますが、乾くまでは羽毛が千切れやすくなっているので乾くまでは極力触らず、乾いてから空気を含ませる
ポイントその2:乾くまでは触らない
以上、冬物衣類の洗い方のポイントでした。
厚い冬物衣類を洗う時は2日ほど晴れの日が続く日を狙って洗ってみてください。完全に乾いてから保存するようにしてくださいね。