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やっぱり男性は「視覚」で恋をする。「妻に求めるポイント」の意外じゃない調査結果

大宮冬洋フリーライター
出典:エキサイト株式会社「エキサイト婚活調査」

結婚相手が好みのルックスであることは、男性の本音中の本音

「考え方や経済力の基盤がしっかりしている女性がいい」

「気持ちが落ち着いていて家事もできる人と結婚したい」

 30代40代の独身男性に恋愛や結婚に関するインタビューをすると、生活重視の回答をもらうことが多い。「いい人がいればすぐにでも結婚前提に付き合いたい」とも聞く。

 ただし、出会いの場に参加している人は少数派だ。多数派の独身男性は、仕事や趣味(スポーツを含む)を優先した生活を送りつつ、「機会があれば」素敵な女性と出会いたいと漠然と思い続けて年齢を重ねている。誠実で家庭的な男性ほど、異性関係には保守的かつ受け身な傾向が強い。

 婚活中の30代40代女性はこの現状を肌で感じている。だからこそ、ちゃんと働いていて遊び人でもない同世代の独身男性と接触することがあれば、稀有な機会だと認識し、前のめりで連絡を取り合ってデートを設定する。「もっといい人がいるかも」「私のペースでゆっくり知り合って恋愛したい」などと寝ぼけたことを言う人は少ない。

 彼女たちの多くは会社できちんと働いており、生活力もある。それでも交際にすら至らないのは、男性の側に上記とは別の本音があるからだと思う。本音というよりも「恋する前提」と言ったほうが正確かもしれない。相手に女性としての魅力を感じなければ、一緒に生活しようとは思わないのだ。

 先月20日に発表された「エキサイト婚活調査」によれば、「理想の妻に求める一番のポイント」として「好みのルックス」をあげた人数は29%と1位を占めた。「家事をしっかりこなす」は11%、「金銭管理がしっかりできる」は8%。「安定した収入」の7%を合わせても、外見要素の数値に届かない。「美人は三日で飽きる」などと言われつつも、やはり男性は自分基準での美人に心惹かれる。結婚生活を思い描くのは次のステップである。

「健全な露出」と「笑顔」を実践するかしないかで生まれる大きな違い

 だからといって独身女性は美容整形などをする必要はない。女性と比べて、男性は瞬間的な視覚要素を重視しがちだからだ。ポイントは「健全な露出」と「笑顔」の2つ。薄い素材の洋服を着て鎖骨や二の腕や膝をちゃんと見せる。男性に話題を振って好意的な笑いで受け入れる。原始的なようだが、この2点を実践するかしないかで大きな違いが生まれる。

 なお、心身の不健康さは決定的に恋愛対象外となることは男女に共通する。男性よりは女性のほうが身だしなみに気づかう人は多いとはいえ油断は禁物だ。胃腸が悪そうな口臭、白髪染めしていないボサボサの髪、健康的でないぽっちゃり体型、表情に乏しい顔、婚活で会ったダメ男性に関する攻撃的な愚痴、「私はもうおばさん」的な卑屈発言。いずれも男性の恋愛感情を著しく減退させる。

 服装と表情を含む外見の工夫をするだけで、男性の「食いつき」はまったく異なる。バカバカしく思うかもしれないが、性格を変えたり経済力を向上させたりするよりはるかに容易な改善ポイントだ。実践は今夜からでも遅くない。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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