伝説のチャンピオンの息子、逮捕
またまたショッキングなニュースである。
元WBCミドル級王者のフリオ・セサール・チャベス・ジュニアがライフルの不法所持で逮捕された。チャベス・ジュニアが自身、あるいは他人に危害を及ぼす可能性があると心配したファンが通報し、警察が現場に駆け付けた。37歳のジュニアが警官の自宅への立ち入りを許可すると、「ゴーストガン」が見付かった。
「ゴーストガン」とは、シリアル番号が付いていない為、追跡不可能な銃のことである。
ジュニアライト(現スーパーフェザー)から3階級を制した伝説のファイターであるチャベス・シニアはここ最近、息子の精神状態について懸念を抱き、「チャベス・ジュニアにはメンタルの治療が必要だ」と述べていた。
父親は息子に「でたらめなことを言うのをやめるべきだ」と語りかけていた。チャベス・ジュニアはそんな父に対し、「お前はゴミだ」と叫び、「彼らは私を殺そうとしている。自分の妻も私を毒殺しようとしている」と発言したという。
チャベス・ジュニアは精神を病んでしまったようだ。常に偉大な父と比べられる人生。2021年12月18日のラストファイトから、丸2年が過ぎたが、身も心も疲弊しているのか。
メキシコの英雄として称えられた父、そのファンは暗澹たる思いだろう。が、それ以上に自らを制御できなくなった本人が苦しんでいるに違いない。彼には治療が必要である。