元家政婦が教える「カビ取り剤のNG3選」うっかりやると危険なことも
もうそろそろ大掃除が気になる季節になってきましたね。やっかいなのが、風呂場などに生えてくる黒いカビ。ガンコなカビは塩素系のカビ取り剤を使って取るしかありません。しかし、カビ取り剤は強い洗剤のため、使い方を間違うと健康に被害を及ぼす場合も。そこで、元家政婦でプロ主婦の筆者が、気をつけたい「カビ取り剤のNG」をご紹介します。
カビ取り剤をお湯で流してはいけない!
ほとんどのカビは、50度以上の温度で死滅します。この「カビは高温に弱い」とう情報から、カビ取り剤を流す際「より効果が出るかな?」と、お湯で流したくなる気がします。しかし、カビ取り剤をお湯で流すのはNGです。
お湯でカビ取り剤を流すと、蒸気と一緒に洗剤の臭いが上がってきてしまいます。水で流すよりもカビ取り剤特有の臭いを感じやすくなり、気分が悪くなってしまうことも。また、高温のお湯と強いアルカリ性のカビ取り剤を一緒に使うと、ゴムパッキンや配管の素材が劣化するリスクがあります。
酸性洗剤と一緒に使ったり続けて使ってはいけない
塩素系のカビ取り剤には必ず、「まぜるな危険」と書かれています。この理由は、酸性の洗剤と塩素系の洗剤を混ぜると、有毒な「塩素ガス」が発生するから。塩素ガスは毒性が高く、非常に危険です。塩素ガスを吸い続けると、肺に損傷を与え、最悪の場合は「化学性肺炎」や「肺水腫」といった重篤な状態に陥ることも。
ナチュラルなイメージのあるクエン酸も酸性の洗剤です。カビ取り剤と一緒に使うだけでなく、続けて使う際も流し残しがある場合もあり、危険です。たとえば、クエン酸で水アカを落とし、カビ取り剤でカビを取りたい場合、続けて使うのはNG。十分に流しきってから使うか、別の日に行った方がいいでしょう。
天井に吹き付けてはいけない
お風呂場などでは、天井や天井の隅のゴムパッキンなどにカビが生えることもありますよね。そこに向かってシュシュっとカビ取り剤を吹き付けたくなりますが、それはNGです。カビ取り剤は、目よりも上の場所で使ってはいけない決まり。なぜなら、洗剤が垂れてきて降りかかったり目に入ったりする恐れがあるためです。
天井のカビを落としたい場合は、柄のついたスポンジや、キッチンペーパーなどをつけたフローリングワイパーにカビ取り剤をつけ、それを天井に塗り付けましょう。10分程度置いたのち、拭き取るかシャワーで流します。
カビ取り剤を安全に使おう!
大掃除で一気にカビを取りたい場合、カビ取り剤を大量に使うこともありますよね。塩素系のカビ取り剤は、強い洗剤です。取扱いに気を付けて、安全に掃除を行いましょう。
※掲載当時の情報です。現在とは異なる場合があります。
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