ブラジルとの準々決勝に臨むヤングなでしこ(2)
11月13日にパプアニューギニアで開幕したU-20女子ワールドカップは、ベスト8が出揃い、いよいよ決勝トーナメントに突入する。
グループBを首位で勝ち上がった日本は、今日、ベスト4をかけてU-20ブラジル代表と対戦する。
試合は19:30(日本時間18:30)キックオフ。
【選手コメント(U-20ブラジル代表戦前)】
MF 塩越柚歩(22日練習後)
ーーいよいよ決勝トーナメントです。チームの雰囲気はいかがですか?
ナイジェリアが勝ってくれたおかげで決勝トーナメントに1位で進めたので、より一層、チームの気合が上がったと思います。これからは一発勝負なので、1対1の強さなども求められますし、チームの雰囲気も高まっていると感じます。
ブラジルとの試合では1対1の勝負がキーになると思いますが、自分はあまり得意ではないところなので、人一倍練習しなければいけないし、気持ちの面でも、負けないという気持ちを持ってやらなくちゃいけないなと思います。
ーー塩越選手から見たブラジルの印象と、どんなイメージで試合をしたいかを教えてください。
ブラジルとはホテルが同じで、顔を合わせることがあるんですけど、綺麗な人が多いですね。想像していたよりも細身の方が結構いて、想像とは少し違っていました。監督から、サイドにはいい選手がいると聞いているので、1対1で負けないことと、攻撃では足元のテクニックなどで勝っていけたらなと思います。
ーー決勝トーナメントに入って、総力戦になりますが、自信のほどはいかがですか?
これからは一発勝負の厳しい戦いになりますけれど、(選手)21人とスタッフを含め、勝ちたいという気持ちはどのチームよりも強いと思います。その気持ちを前面に出して、次のブラジル戦もみんなで戦って勝ちたいです。
FW 河野朱里(22日練習後)
ーー準々決勝の相手、ブラジルの印象はいかがですか?
体が強いという印象があります。日本は(体の強さは)ストロングポイントではないので、そこをどうカバーして自分たちのいいところを出していくかが、大事になってくると思います。
ーー今大会はフォワード陣の競争も激しいですが、出場するチャンスがあれば、どんなプレーを見せたいですか?
ここまで結果を残せていないですし、もし自分が出られたら、まずは得点に絡みたいというのが一番です。その中でも、ゲームを楽しまないと自分らしさは出せないと思うので、そこは軸としてやっていきたいと思います。
一つ一つの場面で勝ちにこだわって、チームを勝ちに導けるように頑張ります。
ーー河野選手は大学のチームから選ばれていますが、クラブチームの選手たちと一緒のチームでやってきた中でどんなことを感じていますか?
なでしこリーグでやっている選手は、一つひとつのプレーにこだわっているイメージで、その質も高いですね。大学サッカーがそこまで劣っているとは感じないんですけれど、やっぱり、レベルの差は一つひとつのシーンで感じさせられます。
GK 浅野菜摘(22日練習後)
ーー決勝トーナメントに入って、チームの雰囲気はいかがですか?
大会前からチームの雰囲気はずっと良くて、スペイン戦で一度つまづいてしまったんですけど、そこでさらにチームの力が高まった印象があります。
ーー守護神3名の雰囲気はいかがですか?
とても良い雰囲気で、いつ、誰が出てもいい状態になるように、切磋琢磨しながら練習に取り組んでいます。
ーーオフには、どんなことを意識していますか?
ムードメーカーではないんですけれど、1日に1回はみんな(21人)と話すようにしています。控え目って言われることが多いので、そういう面では殻を破っていきたいなと思います。
ーーグループステージの3試合をベンチから見て、今後、試合に出たらどんなプレーをしたいと考えていますか?
練習から、守備陣が攻撃陣に対して守備で厳しくいけているので、そういうところが試合でも出せていると思います。自分が試合に出る機会があれば、そういうゴール前での厳しさを守備陣にコーチングしていきたいです。
ブラジルは男子サッカーのイメージが強いので、テクニックやフィジカル面がヨーロッパの選手とは違った強さがあるんじゃないかなと思います。選手21人、スタッフみんなで、オンでもオフでもいい準備をして絶対に勝ちたいと思います。
ーベンチワークで意識していることはありますか?
もちろん、試合に出られないのはすごい悔しいですけれど、チームのためにと考えたら、試合に出るメンバーを全力でサポートする気持ちで一緒に戦っています。