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春の暖かさ一転、週明けはバレンタイン寒波の襲来に十分注意

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
吹雪の中を走る車(写真:イメージマート)

週末は暖気優勢で関東以西は春

暖気や寒気の予想(ウェザーマップ)
暖気や寒気の予想(ウェザーマップ)

きょう11日(土)は太平洋側の天気も回復し、関東以西では15度前後まで上がる暖かさとなりました。さらにあす12日(日)は晴れれば15度以上となる上空の暖気が関東地方まで広がってくるため、春を思わせる暖かさがピークとなるでしょう。

あす12日(日)の予想最高気温は、鹿児島19度、熊本、高知18度、大阪、静岡17度、東京都心、横浜16度など、多くの所で、3月下旬並みとなる予想です。

ところが週明けには北から強い寒気が徐々に南下し、14日(火)のバレンタインデーには本州付近をスッポリと覆う見込みです。

バレンタイン寒波が襲来へ

暖気や寒気の予想(ウェザーマップ)
暖気や寒気の予想(ウェザーマップ)

上図は14日(火)午後9時の上空の暖気や寒気の予想で、春の暖かさをもたらした暖気は南の海上に退き、代わって、真冬の寒さをもたらす強い寒気が東日本や西日本にも南下してくるでしょう。まさにバレンタイン寒波の襲来です。

このため、14日(火)は徐々に真冬の寒さの範囲が広がり、16日(木)頃にかけて、日本海側では雪に、また太平洋側を含めて、広く厳しい寒さに注意、警戒が必要となりそうです。

北陸以北は吹雪などの荒天に

雨や雪、風の予想(ウェザーマップ)
雨や雪、風の予想(ウェザーマップ)

14日(火)は、バレンタイン寒波とともに、冬型の気圧配置が強まるため、北陸以北は雪で、北風も強く、吹雪く所が多くなるでしょう。

今のところ、警報級の猛吹雪や大雪となる情報は発表されていませんが、それでも場所によってはホワイトアウトのような見通しの利かない吹雪となるおそれがありますので、交通障害などに十分な注意が必要です。

激しい寒暖差に要注意

天気と予想最高気温(ウェザーマップ)
天気と予想最高気温(ウェザーマップ)

来週にかけて、激しい寒暖差に要注意です。

東京都心は、あす12日(日)は16度まで上がり、今年一番の暖かさとなりそうですが、あさって13日(月)は冷たい雨が降って10度、そしてバレンタイン寒波の襲来で、15日(水)から16日(木)は、晴れても8度と、北風がかなり冷たくなるでしょう。

名古屋、大阪なども、東京と同じような激しい寒暖差となりそうです。

北日本の日本海側や北陸は、14日(火)から15日(水)をピークに、16日(木)頃まで吹雪く所がありそうですから、十分な注意が必要です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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