台風9号 来週半ばから日本列島へ 非常に発達するおそれ
台風9号は北上を続け、来週半ばから日本列島へ接近する可能性が高くなってきています。今回は、台風が強まりやすい海域を通るコースとなりそうで、非常に発達するおそれがあります。
予想コースは主に二つ
台風9号は、来週半ばに沖縄の南東海上に進むというのが、複数の予測データでほぼ一致しています。
その後は、まだ幅がありますが、予想コースは主に二つです。
一つは、来週半ばに沖縄に接近したのち、西にふくらんだカーブで、九州の西を北上するコース。
もう一つは、沖縄かその少し東を通って、あまり西へふくらまず、九州~本州付近へ北上するコースです。
沖縄の南は世界的にも台風が発達するエリア
沖縄の南海上、沖ノ鳥島付近、フィリピンの東海上を囲んだ海域は、世界的に見ても台風の勢力が最も強くなる海域です。特に夏場は、沖縄の南海上での発達が目立ちます。
あくまで過去の統計から見た平均の話ですが、今回も海水温が非常に高く、台風が発達しやすい環境となっています。
仮に本州付近まで北上した場合は、いくらか勢力を落としてきますが、沖縄付近だとまだ発達した状態で近づくおそれがあります。
大雨のギアが一段上がる
台風の北上に伴い、熱帯・亜熱帯の高温多湿の空気が、日本列島へも来ます。その空気は台風が去ったあとも残り、大雨の原材料となるおそれがあります。
季節的に考えると、今回の台風をきっかけに、真夏に向けて大雨のギアが一段上がります。
すでに大雨で被害の出ている所もありますが、本格的な大雨災害が増えるのはこれからです。自分の行動は、災害に遭うリスクはないか、行動の前に一度考えることを習慣にしたい季節です。