台風9号 日本へ接近のおそれ 7月は発生ラッシュか
30日午後9時、台風9号が発生しました。今後、台風は北上を続け、来週に日本列島へ接近する可能性があります。台風9号は強力に発達する条件がそろっていて、接近した場合は影響が大きくなるおそれもあります。
台風9号、来週に日本の南へ
気象関係者の中では、台風が発生する前から、台風の進路や影響などの予報シナリオについて検討が始まります。発生もしていない台風を、1週間以上も前から弾き出すほど、現在のコンピューターの予測は発達しています。
現時点では、来週(6日~の週)、日本の南海上まで台風が北上する傾向は複数の予測データで一致しています。
その後は、沖縄から大陸方面へ進むコース、本州付近へ北上するコースなどバラつきがありますが、日本に何かしらの影響が出るコースにはなりそうです。
強力な台風に成長するおそれも
気になるのが、5月上旬以降しばらく太平洋で台風が発生していなかったことです。
台風9号の進路にあたりそうな海域の海面水温は、台風のかきまぜなどもなく、高温で手つかずのままです。台風9号にとっては、発達しやすい環境です。
しかも、台風9号は日本のはるか南東から、時間をかけて長距離を進んできます。それだけ発達する時間があるということです。各予測データも、強力な台風に発達する傾向が濃くなっています。
むやみに不安を煽ることはしたくないと常々思っていますが、今回の台風はコースとともに発達の程度からも目が離せません。
台風の発生ラッシュも
熱帯域には、熱帯低気圧になりそうな雲の塊が複数見られます。海水温の高さなども考慮すると、7月は台風が次々と発生する可能性があります。
台風は周辺の高気圧を強め、広範囲の天候の流れを変えることがあります。台風9号がどのコースを進むのか、また、新たな台風がどれだけ生まれるかで、天候がガラッと変わってきます。
梅雨明けもふくめ、7月の天候は、台風が一つの鍵をにぎると言えそうです。