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「備える」「蓄える」ことも大切だけど、お金のかからない「必要なモノを選ぶ片づけ」が今こそ大事

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

南海トラフ地震臨時情報の呼びかけが終了しました。水や食料をストックし備えることの重要性は、多くの人が感じていると思いますが、私はもっとシンプルなことで日常から防災を考え行動することも大事だと思っています。

食器棚が倒れないように、食器が飛び出さないようにはするけれど

地震の揺れで、食器棚が倒れたりスライドレールの引き出しが飛び出したことがあるため、家具が倒れるのを防いだり、棚の扉が揺れで開かないようにするグッズはたくさんあります。

以前、母から「大きな地震で食器棚が倒れると怖い。倒れないようにするいい方法はないか」と相談されたことがありました。

しかし食器棚には何年も使っていない食器がたくさんあります。食器を見直せば腰高くらいまでの引き出しに食器を収めることも可能です。

そうすると、背の高い食器棚が倒れる心配をせずにすみます。

このようにもう何年も使っていない食器が食器棚に詰め込まれているのに、食器棚の中身ではなく、食器棚が倒れるのを防いだいり、扉が揺れで開かないように対策することに必死になっている家庭が多いのではないでしょうか。

必要なモノを選び抜くことが、防災・減災になる

私たちの生活を助け暮らしを豊かにしてくれるモノは、時として大きな地震が起きた時に自分や大切な家族の命をおびやかすことがあります。

人が管理できるモノの量はそんなに多くありません。それなのに多くの人が自分が管理できる数以上のモノを手にし、地震の時に倒れてこないように心配しその対策に必死になっています。

だから今こそ、自分や家族の暮らしに必要なモノを選び抜くことが大事です。

モノが多く高いところや廊下、玄関の床にモノが置かれたり、散らかっている家は災害時の危険度は増します。

だから

・どうしてコレが家にあるんだろう?
・ずいぶん使っていないけど、本当に必要なのだろうか?
・これからの安全な暮らしのために果たしてコレは必要か?

というように、日ごろから毎日の暮らしの中で必要なモノは何かを考えることを意識するのは今すぐにできることです。

普段なら「捨てられない」「もったいない」という思いが出てきて進まないことも、大きな地震が来るかもしれないという不安を感じた今だからこそやりやすいでしょう。

実際に防災対策には、お金と手間がかかります。対策を考えることは大切ですが、何からはじめようと思っている人がいたら、まずは長い間手放すことができず、あふれかえっているモノを見直し、自分と家族の生活に必要なモノを選ぶことを意識してみてください。

「備える」「蓄える」も大切ですが、命を守るために必要なモノを選ぶ視点もこれからはうまく取り入れていきたいですね。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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