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MLSプレイオフが始まる! LAダービーは見られるか?

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 MLS(メジャー・リーグ・サッカー)のレギュラーシーズンが終了し、間も無くプレイオフが始まる。東地区は、リオネル・メッシ率いるインテル・マイアミが2位に8ポイント差がつけて楽々と突破。

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 一方の西地区は、長く首位を走っていたLAギャラクシーが、最後の最後に同じホームタウンのライバルであるLAFCに得失点差で競り負けた。共に19勝8敗7分で、勝ち点は64。プレイオフでの激突が見物だ。

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 昨シーズン、14位中13位と不甲斐ない成績に終わったギャラクシーが息を吹き返したのは、キャプテンの吉田麻也、右サイドバックの山根視来という元日本代表コンビの活躍があってこそだ。

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 LAFCは、一昨年Vを飾り、昨シーズンも決勝まで進出している。また、最終戦までギャラクシーを追う形となったのは複数のカップ戦に勝ち上がり、過密スケジュールをこなしていたからに他ならない。

 今季から加入した元フランス代表の守護神、ウーゴ・ロリスがレベルの違いを見せている。2大会連続でワールドカップのファイナリストとなり、ロシア大会では優勝、カタール大会で準優勝を経験したGKの適格な指示は、LAFCにU.S. Open Cup優勝をもたらした。彼のリーダーシップがワールドクラスであることは疑いの余地がない。

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 そればかりでなく、LAFCのリーグ戦における勝ち点が60を越えるのは3度目のことだった。2014年10月に産声を上げ、2018年からMLSで戦うようになったLAFCだが、すでに強豪と呼ばれている。

 2024年、LAFCはリーグ戦34試合、リーグスカップ7試合、U.S. Open Cupで5試合をこなした。トータルの戦績は29勝9敗8分。ホームでは18勝2敗5分と、LAファンの期待に応えている。

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 昨年、米国独立記念日に催されたLAダービーは、82,110人のファンを呼び寄せ、MLS観客動員数の新記録を樹立した。好調を保ち、生まれ変わったギャラクシーとLAFCの対戦は、今回のプレイオフでも見られるだろうか。ドル箱カードなだけに、是非、実現してほしいものだ。

 カナダ、メキシコとの共同ながら2026年ワールドカップのホスト国であるアメリカ合衆国。当地のトップ・プロサッカーリーグが、ヒートアップしている。勝ち残るのはどこか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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