40代のメジャーリーガーたち。昨年プレーした8人中3人はいなくなるが、今年はベルトランらが仲間入り
2016年のメジャーリーグには、40歳以上の選手が8人いた。そのなかで、イチロー(43歳)はマイアミ・マーリンズからオプションを更新され、バートロ・コローン(43歳)とR.A.ディッキー(42歳)はアトランタ・ブレーブス、上原浩治(41歳)はシカゴ・カブスと契約した。ジョー・ネイサン(42歳)の去就は不明ながら、12月にジョン・ヘイマンがツイートしたところによれば、現役続行の意志を持っているという。
残る3人のうち、11月に41歳を迎えたデビッド・オティーズとジョエル・ペラルタ(40歳)は引退した。8月にニューヨーク・ヤンキースから解雇されたアレックス・ロドリゲス(41歳)も、カムバックする気はないようだ。2017年はヤンキースでスペシャル・アドバイザーを務める。また、マット・ソーントンは8月にサンディエゴ・パドレスから解雇され、翌月に40歳を迎えたため、40代の投手としては投げていないが、こちらも選手生活に終止符を打った。
ただ、40代のメジャーリーガーは減っていく一方ではない。トロント・ブルージェイズのジェイソン・グリリは、11月に40歳となった。3月にはフェルナンド・ロドニー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、4月にはカルロス・ベルトラン(ヒューストン・アストロズ)が、グリリに続く。ライアン・ボーグルソン(ミネソタ・ツインズ)とホアキン・ベノワ(フィラデルフィア・フィリーズ)も、7月に40歳の大台に乗る(ボーグルソンはマイナーリーグ契約)。
8月に40歳を迎えるマーロン・バードは、6月から162試合の出場停止を科されており、そのまま復帰することなく引退しそうだが、12月に40歳となったA.J.ピアジンスキと7月で40歳のハビア・ロペスは、プレーする気があるようだ。
2月で40歳のブロンソン・アローヨも――過去2年はメジャーリーグで投げておらず、復帰の可能性は低いとはいえ――引退はしていない。アローヨは2014年の夏にトミー・ジョン手術を受け、その後の登板は2016年にワシントン・ナショナルズ傘下のルーキーリーグで2試合のみ。だが、12月にはMLB.comのビル・ラドソンが、腕の具合は思わしくないのものの、アローヨはまだ辞める決心がついていない、と伝えている。
ちなみに、45歳以上のメジャーリーガーは、2012年のジェイミー・モイヤーとオマー・ビスケルが最後だ。モイヤーは前年11月に49歳を迎え、ビスケルはこの年4月に45歳となった。
現時点で最年長のコローンは、今年5月で44歳。2018年も投げ続ければ、モイヤーとビスケル以来の45歳以上となる。イチローはコローンの5ヵ月後に生まれており、45歳の選手としてプレーするのは、所属チームが2018年のポストシーズンに出場して勝ち進まない限り、2019年だ。