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今永-ピアソン-ホッジの「継投ノーヒッター」は史上21度目。その1度目は先発登板のルースが…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ポーター・ホッジ(シカゴ・カブス)Aug 28, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月4日、シカゴ・カブスの投手3人は、継投ノーヒッターを達成した。

 今永昇太が7イニングを投げ、その後は、ネイト・ピアソンポーター・ホッジが1イニングずつだ。塁上に立った、ピッツバーグ・パイレーツの選手は5人。そのうちの3人は、三塁手のエラーにより、アウトにならず。あとの2人は、四球で出塁した。歩かせたのは、どちらも今永だ。

 ナ・リーグとア・リーグにおける継投ノーヒッターは、2022年のワールドシリーズ第4戦を含め、これが21度目。その1度目は、1917年6月23日のダブルヘッダー1試合目だ。先頭打者を歩かせたベーブ・ルースが、球審に暴言を吐いて退場となり、アーニー・ショアが登板。盗塁を試みた走者がアウトになった後、ショアは、26人続けて討ち取った。

 近年、継投ノーヒッターは増えている。20世紀の8度に対し、今世紀は13度。なかでも、2018年以降は10度を数える。2018~24年の7シーズン中、継投ノーヒッターが皆無は、短縮シーズンの2020年だけだ。

 また、今永が5イニングを投げ終えた時点でノーヒッターを継続していた試合は、これまでにも2度あった。デビュー登板の4月1日と18登板目の7月21日は、どちらも、6回表に2死からシングル・ヒットを打たれるまで、被安打ゼロだった。

 9月4日の7イニング無失点により、今永のシーズン防御率は、3.14から2.99まで下がった。

 なお、今回の3投手のうち、今永とホッジは、メジャーリーグ1年目だ。ホッジは、2019年のドラフト13巡目・全体402位。5月下旬にメジャーデビューした。この日を含め、32登板の36.0イニングで防御率1.75を記録している。前の投手が残していった走者も、16人中2人しか生還させていない。

 ピアソンは、メジャーリーグ4年目。夏のトレードで、トロント・ブルージェイズから移籍した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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