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ビジネスで成功するための「自信」と「他信」のバランス

横山信弘経営コラムニスト
(写真:アフロ)

ビジネスで成功するためには、言うまでもなく「自信」が必要です。「自信」とは、自分を信頼すること。自分にはできるだろうか、自分には無理じゃないか、たぶん難しいから断ったほうがいいかな……などと気弱な姿勢でいたら、うまくいくものもうまくいきません。時にはリスクを冒すことも大事です。絶対に成功することだけをやるのではなく、失敗してもきっとこの経験が自分の糧になるだろうと思ってやるのです。このチャレンジ精神が「自信」という名の「自分資産」を増やしてくれます。

「自信」以上に、ビジネスにおいて大切なのは「他信」です。他者からどれぐらい信頼されているかの指針が「他信」。あの人なら大丈夫だろう。彼ならやってくれる。彼女なら何も言わなくても安心だ……こういう信頼があるからこそ、大切な仕事を任されますし、自分のやりたい仕事や、大きな取引が舞い込んできたりします。

ここに「自信」という自分資産があると、任された大きなチャンスを生かそうとするでしょう。「君ならできる」と言われても「ムリムリ! 絶対にムリ!」なんて言っていたら、せっかく信頼されていても宝の持ち腐れです。

「他信」があるからこそ「頼むぞ!」と言われ、チャンスを手にできます。そして「自信」があるからこそ「やってやるぞ!」と決意し、強い気持ちでチャレンジできるのです。このチャレンジ精神が、さらに「他信」という名の「関係資産」を増やしてくれます。

「自分資産」「関係資産」が膨れ上がることで、「金融資産」もまた大きくなっていきます。「金融資産」が増えれば自分への投資ができ、さらに「自分資産」が増え、また「関係資産」も手にできるという好循環の流れに乗ることができます。

ただ「自信」に満ちていることは重要ですが、それ以上に「他信」に満ちていたほうが、より成功へと近づくことでしょう。根拠のない自信はほどほどでよいですが、根拠のない他信はいくらあってもいい。そう考えると【1:10】ぐらいのバランスで「自信」と「他信」を手に入れるといいかなと思います。「自信も他信も大事だ」と言うよりかは、バランスを考えるうえでのひとつの基準になることでしょう。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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