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ついつい溜まりがちな試供品。溜め込まない極意はとてもシンプルだった

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

化粧品などの試供品は、こんな風に収納するとよいとSNSで見たので早速やってみた!

と家族が言っていました。自分が満足できる収納ができたのはとても良いことです。

しかし、無事に「収納」できたすべてからそれでOKというわけではありません。

「収納」は意外と手間がかかる

何かを「収納する」とは、モノを取り出しやすくしたり、管理しやすくするために行うことですが、私は意外と手間がかかることだと思っています。

●何にどうやって収納するのか?を考える。
●必要な収納は買いにでかけ(ネットで注文し)お金を払う。
●用意した収納(入れ物)にしまう。
●その収納に入れたことを忘れないよう管理する。

このような手順で「収納」が完成し、使いにくさを感じたら修正が必要になるかもしれません。分解してみると意外と手間がかかるのです。

それなのに、私たちはモノを手にしてそれが増えていくと、まず手間のかかる「収納」を考えてしまいます。

私が片づけができなかった20代の頃、質のいい化粧品の試供品は何かイベントの前夜などに使いたい!と思いどこかに収納した結果、どこかにしまい込んでわからなくなったり、古くなって発見され、もったいないことをしたことが何度もありました。

丁寧にしまい込んだ手間は、まったく無意味に終わっていたのです。

モノは手にしたら「収納」ではなく消費することを優先。

そこで、せっかく手にした試供品を溜め込まず無駄にしないために、「消費」を優先することをお勧めします。

モノによって使用頻度は違い、消費に時間がかかるモノもありますが、試供品などタダでもらうことができ、すぐ使い切れるモノは「収納」より「消費」が最優先です。

消費を先延ばしにしないことで、収納を考える手間がなくなります。本当に些細なことかもしれませんが、一番シンプルで合理的な方法です。

「消費」を忘れないようにする工夫

試供品の「消費」を忘れないようにするためには、次のようなちょっとした工夫も必要です。

●もらった日付を書く
●普段使いの化粧品と同じ場所に置く
●キッチンカウンターや洗面台など目立つ場所に置きっぱなしにする

化粧品の試供品は、通常のボトルなどの商品よりも簡易包装なので劣化が早いです。長くても1年以内には使い切りたいものです。

そのためには、もらった日付をマジックなどで書きこみ、普段使いの化粧品のそばやキッチンカウンターの上などに置いておくと、使い忘れることなく普段のお手入れのついでに使うことができそうです。

また、いつか旅行や帰省の時に使おうと思っていても、気がついたら忘れていることもあるし、使い慣れないものを使うのにも勇気がいります。

すぐに消費しそうにないものであれば、これからの乾燥する季節に、ボディケアとして足や腕に塗り込むのもよいのかもしれません。

溜め込まず、しまい込まず、とにかく消費!!

ついつい溜まりがちな試供品は、「どうやって収納しようか」より「どうやって消費しようか」を考える。これが極意なのです。

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藤原友子(ふじわらゆうこ)

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。2012年整理収納アドバイザー1級。CTB生放送102回9年間出演。セミナー回数100回、受講生2000人以上で片づけの概念が変わると高い評価を受けている。

長男との片づけバトルを通して好きなモノを「選ぶ」ことが片づけには大事だと実感。

現在は片づけに興味があるなし関係なく、自分の人生をよりよくしたい人向けに、モノを選び残す楽しさと選ぶことにより暮らしが充実することを発信し、人それぞれが「自分の選ぶ」を楽しむ時代を作るため活動の幅を広げている。

二男二女の母、決してマメではないため「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」をいつも意識している。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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