【三鷹】ここまで本格的な隠れ家カフェは都内でも希少!昭和レトロな建物で味わう個性派スイーツ「鳥の巣」
カフェライターなかくき くみこが実際に訪れた1,500軒以上のカフェのなかから、大人が心から満足できるような魅力的なカフェを紹介する連載「大人のための東京カフェ案内」。第20回目は、ゆったり寛げるアンティーク空間が魅力の隠れ家カフェを紹介します。
えっ、こんなところに?! 60年前に建てられたビルにある隠れ家カフェ
三鷹駅から南へ4分ほど歩くと、昭和38年に建てられた「三鷹ショッピングセンター」があります。ビルには入り口がいくつかありますが、今回は三鷹駅方面から見て左側にある入り口の階段を上ってください(詳しい行き方は店の公式インスタグラムをチェック!)。
「ほんとに、ここでいいのかな…?」と少々心細い気持ちになりながら薄暗い階段を3階まで上ると、これまた薄暗い廊下に到着。
そこから少し奥へ進むと、目の前に光が漏れる一室が現れます。こちらが今回ご紹介するカフェ「319」です。知らないと絶対に辿り着けない、都内でも希少な“本物の隠れ家カフェ”。
扉を開けると中には、フランスやイギリス、ベルギー、オランダ、日本など、様々な国で受け継がれてきたアンティーク家具が並ぶ、瀟酒な空間が広がります。
約300年前に作られたという重厚なダイニングテーブルのある広めの部屋と、小さいけれど開放感のある部屋の、2つのフロアがあります。
平日は一人で読書を楽しむお客さんも多いそう。どの席もゆったりと配されており、落ち着いて過ごせる雰囲気です。
実は、同店の魅力は空間だけではありません。ここからはこの場所でしか味わえないオリジナリティあふれるメニューを紹介します。
非日常空間で楽しむ、驚きとワクワクのあるメニュー
こちらは最近登場したばかりの冷製スイーツ「Fuglereder&Kadaif(鳥の巣&カダイフ)」(1,300円)。
全部で4つのパーツが重ねられており、上から、イタリアの砂糖菓子ドラジェ、極細麺から作られるカダイフ、サクサク食感の大きなメレンゲ、一番下はアイスクリームのような味わいの冷製スイーツ、ヌガーグラッセとなっています。
ヌガーグラッセには、ザクザクとした食感のグラノーラが入っており、爽やかな酸味のあるブルーベリーが味わいを引き立てます。4つそれぞれを味わったあとは、上からスプーンで大胆に全体を混ぜて楽しんで。
2022年8月のオープン以来、人気を博している「焚き火ラテ」(850円)。
和の器に注がれたカフェラテの上にのっているのは、白樺の枝に刺されたマシュマロ。目の前に運ばれてきた瞬間、炙られたマシュマロの甘い香りとコーヒーの香りがふわ〜っと鼻をくすぐります。
コーヒーは、長野県の「珈琲占野(しめの)」が手がける、同店オリジナルブレンドです。深煎りのコクのある味わいが、スイーツにもぴったり。
週3日だけ登場するモーニングプレート
金・土・日曜の朝は、モーニング営業を行なっています。こちらは朝限定で提供されている「フレンチトースト」(1,800円)。
実はこちらのお店、三鷹で10年以上親しまれるおしゃれな定食屋さんの姉妹店なのです。なので「319」で提供している料理も自然派の調味料を用い、すべて手作りされています。
まろやかな味わいのドレッシングも、ごまや玉ねぎ、にんじんなどで作る自家製。小鉢の和風カポナータは隠し味にみりんを使用しており、優しい味わいに仕上げています。
フレンチトーストに使用しているイギリス食パンは、同じく三鷹にある天然酵母パン店「風のすみか」のもの。ふわふわでモチモチっとした食感が魅力です。
幸せな1日のスタートが切れそうな、満足度の高いモーニングプレートです。
アンティーク家具が配された空間でゆっくりとした時間が過ごせる、隠れ家カフェ「319」。この秋はとっておきの場所を探しに、レトロビルの一室を訪ねてみてはいかが。
【店舗情報】
店名/319
住所/東京都三鷹市下連雀3-28-23 三鷹センタービル3F
公式HP/https://www.instagram.com/plus__319/(外部サイト)
アクセス/JR中央線、総武線 三鷹駅より徒歩4分
定休日/月曜
営業時間/12時〜17時(L.O.16時30分) 、金土日のみモーニング営業あり8時〜10時(L.O.9時30分)
※新型コロナウイルス感染症対策により店舗の休業や営業時間の変更など、掲載内容と異なる場合があります。訪問前に最新情報を確認されることをおすすめします。
本連載では、今後も都内にある魅力的なカフェを紹介していきます。ご興味のある方はプロフィールからフォローをして頂けるとうれしいです。