オートバイのあれこれ『中古バイクを買う時、走行距離を気にする?』
▲全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。
今宵は『中古バイクを買う時、走行距離を気にする?』をテーマにお話ししようと思います。
※今回はエッセイ的な内容になります。
私は18歳の時に二輪免許を取り、かれこれ15年ほどバイクライフを継続するなかで色々なオートバイを乗り継いできました。
その経験に基づいて、今回は中古オートバイの購入を検討する際に走行距離を気にするべきかどうか、私の考えをシェアさせていただこうと思います。
このテーマに関して私なりの結論を先に言ってしまうと、「走行距離はそこまで気にしない」です。
この記事を書くにあたって、脳内で中古バイクを販売店へ見に行った時のシミュレーションをしてみたところ、やはり私は走行距離を大して気にしないタイプの人間であることを改めて自覚しました。
走行距離が多くても、しっかりと整備されていれば問題ないという考え方ですね。
反対に走行距離がいくら少なくても、実際の車両状態が悪ければ検討を止めてしまいます。
「車両状態が悪い」の判断基準は難しいですが、
①全体的な外観の状態…カウル類が色褪せていないか/ボルト類がサビていないか 等
②エンジンの状態…オイル漏れの形跡は無いか/表面の白サビやくすみが酷くないか/異音は無いか 等
③足まわりの状態…ホイールにキズや歪みが無いか/ブレーキ系統(ホースやディスクなど)の劣化が酷くないか/ドライブチェーンやスプロケットの劣化が酷くないか/サスペンションがきちんと効いているか 等
このあたりを私の場合は状態の良し悪しの判断材料にします。
(もちろん他にも、ハンドルストッパー等のチェックポイントがありますが、話が長くなるので今回は割愛します)
走行距離が多くても、①〜③のことが特に気にならなければ、私は購入を決めることも少なくありません。
ちなみに私は昔、走行距離40,000kmのホンダ『CB400SF』(1996年式)を買ったことがあります。
400ccのバイクで距離40,000kmは多いほうだと思いますが、結論から言うと、転倒したことによるものを除けば、不具合らしい不具合は一度もありませんでした(約2年所有。私が走った距離は35,000kmほど)。
消耗品の交換だけで維持できたいうことですね。
これはCBを買う時に販売店のスタッフさんから聞いた話なのですが、私が買ったCBの前オーナーは筋金入りのバイク好きで、BMWなどのオートバイを10台ほど所有している人だったそう。
バイクをこよなく愛していて、所有するバイクは全て自宅ガレージでマメにメンテナンスをしていたらしいです。
つまり何が言いたいのかというと、走行距離が多くても、前のオーナーさんが適切にバイクを管理していれば、状態は大して悪くならないということ。
いや、むしろ、メンテナンスを継続しながらそれなりの距離を走って動かしていたバイクのほうが、乗られていないバイクよりも状態が良かったりします。
こういったことから、今回私は「走行距離は優先事項にならない」という意見をお伝えしておこうと思いました。
メーター数値の大小という一部だけを見てバイクを選ぶのか、車両全体を見渡してバイクを選ぶのか…、考え方や価値観は人ぞれぞれですが、今回の話が少しでも皆さんのバイクライフのご参考になれれば嬉しいです。