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アン・シネ、イ・ボミ、キム・ハヌルら韓国美人プロが着るタイトなウェアの“マジメな話”

金明昱スポーツライター
韓国のアディダスゴルフのサイトでモデルを務めるアン・シネ

“セクシークイーン”アン・シネが、明日から開催するニッポンハムレディスに出場する。

6月のアース・モンダミンカップでは16位タイと結果を残したが、少しずつ日本の水にも慣れてきたところだろう。

彼女にとっては今季4試合目となるが、ミニスカートやウェアについての記事はもはや“恒例行事”となってしまった。

最近、日本女子ツアーの現場にいるとよく聞かれる質問が2つある。

1つは「アン・シネはなぜあんなボディコンみたいなウェアを着るの?」。

2つ目は「アン・シネが着ている(アディダスの)ピチピチのウェアは実際に売っているの?」という質問だ。

アン・シネがギャラリーの目を釘付けにするために、あえてタイトなウェアを着ていると思っている人が大半だと思う。

筆者も彼女に会って話を聞くまでは、似たようなことを思っていたが、それはすぐに勘違いであることが分かった。

彼女が来日してからすぐにインタビューを敢行し、タイトなウェアを着る理由について聞いたときは、こう答えが返ってきた。

「プロだからちゃんと見せることも意識はしていますが、それよりも私がウェアにこだわるのは、自分が気に入っている物を着ることで、気分が晴れやかになり、気持ちよくプレーできるからなんです。それに私のプレーを見てギャラリーの方も一緒に楽しんでもらえるのなら、それはすごくありがたいことです」

大会がギャラリーを集める興業である以上、アスリートがプロとして“魅せる”意識を高めることは、なんら不自然ではない。むしろ、プロとしては必要な要素だろう。

アン・シネが着るウェアは市販品?

アン・シネは「元々ファッションが好き」と語っており、いろんなデザインのウェアを好んで着る。

アディダスとウェア契約しているアン・シネは、韓国で広告モデルに起用されており、ショップには彼女が試合中に着ているウェアのコーナーもある。

また、イ・ボミとキム・ハヌルもデサントが展開するブランドの“ルコックスポルティフ“と契約しており、ソウルにある専門ショップには大きな看板が飾られている。

韓国の女性たちにゴルフに親しんでもらうため、母国では一役買っている選手たちでもある。

韓国のルコックゴルフのサイトでモデルを務めるイ・ボミとアン・シネ
韓国のルコックゴルフのサイトでモデルを務めるイ・ボミとアン・シネ

アン・シネに自身が着用するウェアについて聞くと「私が着ているものは、韓国のアディダスショップで一般ゴルファー向けに市販されているものなんです。もちろん自分が試合で着るものには、体のスタイルに合わせて調整してもらっていますが、基本的なデザインやシルエットはほとんど変わりません」と教えてくれた。

ということは、2番目の質問の答えは「アン・シネが着ているウェアは、韓国のアディダスショップで売られている」が正解。

つまり、アマチュアゴルファー向けにタイトなウェアが韓国では市販されているのだ。

日本よりも韓国のウェアはタイト

去年、イ・ボミとキム・ハヌルが着用しているルコックスポルティフのウェアについて、デサントのゴルフブランド統括部に聞いたときの話はとても興味深かった。

「ウェアのラインアップが日本コレクションと韓国コレクションの2種類あります。デザインの違いは、パット見た感じではわかりにくいと思いますが、基本的に両国の市場で好まれる素材、デザイン、サイズで作られています。目安となる見分け方は、韓国デザインのウェアは日本のものと比べて、素材がスポーティー、デザインの色使いがやや派手め、サイズがややタイトになっているのが特徴です」

ラインアップも豊富で、「日本は約60型、韓国は約100型がある」と話していた。

日本人女性にはスタイルが分からないようなウェアが好まれ、韓国人女性には体のラインが強調されるウェアが好まれる(=売れる)ということなのだろう。

実際、韓国女子ツアーに行くと、アン・シネのようなタイトなウェアを着ている選手はたくさんいて、日本と韓国のトレンドの違いがそこからも見てとれる。

日本と韓国の一般女性ゴルファーの好みの違いが、ウェアのスタイルの違いを生んでいる。

これで少しは韓国人選手が着るウェアについて、分かっていただけだろうか。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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