溢れんばかりの粒餡!「ミニどら」は青山紅谷さんの長年愛される可愛いくて満足度の高い名物和菓子
大正12年創業、今年2023年秋に大きな節目でもある100周年を迎える和菓子屋「青山紅谷」さん。このほど6月に移転・リニューアルオープンをなさったばかりのお店です。
以前は青山通りに面したビルの1階にお店を構えていたのですが、その後そのビルの9階へ、そしてこの程青山霊園に近接した落ち着いたエリアへと移転。甘味処を併設した、スタイリッシュな和モダンな佇まいのお店へと変化を遂げました。
その紅谷さんには、移転前からおいしいあんこを使用した名物の和菓子が沢山。おはぎや水羊羹といったこし餡の魅力をダイレクトに味わえる商品のほか、今回ご紹介いたしますのは粒あんの量がまた驚きな「ミニどら」です。
ミニ、と申しましても圧倒的な存在感の粒餡がたっぷり!耳がぴったり閉じたイラストによくありがちなどら焼きとは異なり、完全に皮が浮いているではありませんか。ふんわりと立ち昇るはちみつやお砂糖が加熱された甘みやコクが口に入れる前から伝わり、期待値はぐんぐん上昇。ふかふかの皮は滋味深い味わいながらも、物足りないのではなく、甘味や小豆の味わい、そしてとろりとしたその瑞々しささえも美味しい要素の北海道産エリモ小豆の粒餡をしっかりとうけとめてくれる、重要な役割と担っています。
飲む、という表現を多用するのは個人的に好みではないのですが、こちらの粒餡は豆の粒立ちをしっかりと残しつつも、するすると喉に流れ込んでいくような潤いの粒餡です。
どら焼きの皮は一文字という鉄板で焼き上げていくのが一般的なのですが、小さな皮はその分焼き上がるタイミングも早く、生地を鉄板に流している間にどんどん火が通っていき、リズミカルに淡々とひっくり返していかなくてはなりません。かといって乱暴にひっくり返すと、べちゃっと形がいびつになったり潰れてしまったり…小さいから簡単というわけではないのですね。
此方の焼き印はお店のトレードマークが捺されていますが、クリスマスにはトナカイなどの季節の模様、はたまたお好きな焼き印を作ることも可能とのこと。お手頃な大きさのどら焼きは、ちょっとした会社の記念品等にも喜ばれそうですね。
<青山紅谷>
公式サイト(外部リンク)
東京都港区南青山2-17-11
03-3401-3246
10時30分~18時(イートインはL.o.17時)
定休日 火曜日