どっしりとしたあんこを詰めた森八さんの迎春菓「福梅」は安定の人気!ざくざく食感も魅力の金沢銘菓です
皆さん、和菓子消費量一位の都道府県はどこかご存知でしょうか?
それは、石川県。その中でも特に、加賀百万石の栄華を誇った歴史をもつ金沢市は和菓子の消費量日本一!長い間育まれてきた日本が誇るべき文化は勿論、それが令和の今も街並みの中に溶け込み、若い世代の観光客の方も手に取りやすいということが理由のひとつとしてあげられるのではないでしょうか。
さて、新しい要素を取り入れた和菓子ばかりだけではなく、四季の移ろいに則った伝統銘菓も金沢市には沢山。特に今の季節は、「福梅」と呼ばれる梅の形を模した迎春の最中の製造がピークを迎えています。そしてこの福梅、一般的な最中とはちょっと異なるスペシャル仕様なのです。
今回は、約400年もの間金沢市で和菓子をお作りになられている日本を代表する和菓子屋さんのひとつ「森八」さんの福梅をご紹介。
我が家はここの福梅、と贔屓になさるお店を決めている家庭も多い金沢市。その中でも森八さんの福梅は全国各地から高い人気を誇るのです。
かれこれ1700年代後半から作られてきたといわれている福梅。前田家10代目藩主・前田重教の時代にはじまり、加賀藩の家紋である剣梅鉢にその意匠も由来しているのだとか。紅白でお作りになるお店が多いのも、やはり縁起物ということからきているようですね。
森八さんの福梅も紅白の最中種を取り揃え、ひとつずつ丁寧にお砂糖を塗したタイプ。一般的な最中種よりもかなり厚手で、上品に口にしたつもりがバリバリっと豪快な音をたててしまいました。が、それもまた美味しいエッセンス。
かなり固く練り上げられた小倉餡はキャラメルのような、柔らかい飴のようなどっしりとしたコシのあるあんこ。小豆のほろほろ感はあまり感じられませんが、飴のような深い甘味が心地よく出迎えてくれるのです。しっかり一口ずつ噛みしめることにより、最中種と独特なあんこのハーモニーに舌鼓を打つことができるのです。
すっきりとした甘さが特徴的な米飴などをあんこに配合しているため、水分を飛ばしているとはいえ後味は軽やかで風味が豊か。これはファンが多く我が家の定番となる人や、福梅が初めてという方にもぴったりかもしれません。
どの花たちよりも先陣を切って花開く梅の花。この福梅のように、凍てつく寒さの中霜を纏いながらも、その環境すらも己を魅力的に演出する芯の強さと心意気で年末を乗り切るべくパワーチャージ。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<森八・本店>
公式サイト(外部リンク)
石川県金沢市大手町10-15
076-262-6251
9時〜18時
定休日 1月1日・2日