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フリック・バルサを本当に信じていいのか?

森田泰史スポーツライター
得点を喜ぶバルサの選手たち(写真:ロイター/アフロ)

やるせない気持ちは、宙を彷徨っていた。

近年のバルセロナを語る時、そんなイメージが浮かび上がる。エルネスト・バルベルデ、キケ・セティエン、ロナルド・クーマン、シャビ・エルナンデス…。相次ぐ監督の交代劇が、クレから期待や希望を奪い取っていった。

調子を取り戻したレヴァンドフスキ
調子を取り戻したレヴァンドフスキ写真:ムツ・カワモリ/アフロ

そんな中、2024−25シーズンに向けて、ジョアン・ラポルタ会長は、再び監督交代を決めた。呼ばれたのは、ハンジ・フリック監督。バイエルン・ミュンヘンで成功、ドイツ代表で失敗、栄光と挫折を知り尽くした指揮官だ。

結論から言えば、ここまでのところ、フリック・バルサは、ほぼ完璧だ。リーガエスパニョーラで、11勝1敗で首位をキープ。チャンピオンズリーグでは、3勝1敗でグループ突破に迫っている。

だが、ある疑問が頭を擡げる。「本当に彼らを信じていいのだろうか」という問いだ。

■ハンジ・フリックの戦術

解き明かす鍵は、無論、戦術にある。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『WSK』『サッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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