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ベリンガムは本当の意味で復調するか?マドリーが迎える大事な局面で必要なピース。

森田泰史スポーツライター
ドリブルするベリンガム(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

予兆は、あったのかも知れない。

リーガエスパニョーラ開幕節、レアル・マドリーは敵地ソン・モイシュでマジョルカと対戦した。キリアン・エムバペ、ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエス、ジュード・ベリンガムを擁したマドリーはしかし、格下と見られた相手に1−1のドローを演じた。

リーガの初戦でマジョルカに引き分けたマドリー
リーガの初戦でマジョルカに引き分けたマドリー写真:ロイター/アフロ

「バランスとスタンス(姿勢)の問題だ」

「守備面で、我々は良くなかった。ボールを奪うのに苦労して、ボールロスト後にプレスを掛けるのにも苦しんだ。そういったところは、今後、改善しなければいけない。守備面に言及するとき、大事なのはスタンスとチーム全体のコミットメントなんだ」

これは初戦を終えた後のカルロ・アンチェロッティ監督のコメントである。

■パフォーマンスが上がりきらない選手

そこから時間が経過して、徐々に、マドリーは調子を取り戻している。ただ、気になるのは、ベリンガムだ。

ベリンガムは昨年夏、ボルシア・ドルトムントからマドリーに移籍した。移籍一年目にして即座にレギュラーポジションを掴み取り、シーズン序盤戦においては公式戦21試合で17ゴールをマークし、存在感を見せつけた。

だが今季は、何かがおかしい。リーガ第13節のオサスナ戦で、ベリンガムは今季初得点を記録。第14節のレガネス戦でも得点を挙げたが、彼の初ゴールまでにこれほど時間がかかるとは、誰も想像していなかっただろう。

無論、それには理由がある。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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