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「どさん子」が新ブランド「札幌タンメン ベジ達」オープン! これぞ「どさん子」なタンメンの秘密とは?

井手隊長ラーメンライター/ミュージシャン
北海道産の食材にこだわった味噌タンメン

どさん子

札幌味噌ラーメンのチェーン店といえばこの「どさん子」の名前を思い出す人も多いだろう。1970年代から90年代ぐらいにかけて全国に広がったお店だ。

創業者の青池保氏がとある北海道物産展で出会った味噌ラーメンに衝撃を受けたことがきっかけで、1967年に1号店を墨田区両国にオープンした。

フランチャイズシステム(FC)という方法で全国展開し、一時は全国1100店舗を超える一大チェーンとなった。

時は流れ、現在「どさん子」は全国でおよそ100店舗ほどになっている。直営店となるとその中でも本当に一握りだ。

新ブランド「べジ達」がオープン

札幌タンメン ベジ達 市ヶ谷店
札幌タンメン ベジ達 市ヶ谷店

そんな懐かしさの象徴のような「どさん子」だが、実は今年の4月にJR・東京メトロ・都営地下鉄の市ヶ谷駅の駅前に新ブランド店をオープンしている。

その名も「札幌タンメン ベジ達」

「味噌タンメン」が看板メニュー
「味噌タンメン」が看板メニュー

このお店は「札幌タンメン」という打ち出しで、味噌タンメンを提供している。

札幌でタンメンを提供しているお店はもちろんあり、「札幌タンメン」を屋号に使っているお店もあるが、「札幌タンメン」というご当地ラーメンがあるわけではない。ましてやこの「べジ達」は札幌に本店があるわけでもない。

もっと言えば、「どさん子」も札幌からスタートしたチェーン店ではなく、札幌味噌ラーメンに魅せられた創業者・青池氏が東京から全国に広げていったお店なのである。

「べジ達」は長く札幌味噌ラーメンを日本に広めてきた「どさん子」が創業から62年間かけて培ったノウハウを生かして作り上げた「札幌タンメン」のお店なのだ。

味噌タンメン
味噌タンメン

こちらが「味噌タンメン」

食券を買ったら厨房で作ってくれて呼び出されたら取りに行くセルフ式だ。ホールのスタッフは無しで最少人数でお店を回す工夫が見える。

最少人数でお店を回せるセルフ式を採用
最少人数でお店を回せるセルフ式を採用

具は豚肉、キャベツ、モヤシ、小松菜、ネギ、ニンジン。麺は極太平打ちのモチモチ麺。

北海道産の野菜、小麦粉、赤味噌にこだわっていて、食材だけを見ても「札幌タンメン」の名に恥じぬ一杯。

「ラーメン二郎」にも負けないたっぷりの野菜
「ラーメン二郎」にも負けないたっぷりの野菜

スープはまさに「どさん子」テイストな懐かしい味噌スープ。動物系で少し厚みをつけながらも、とても懐かしい味わいで、一口飲むだけで「どさん子」とわかる。

ここにしっかり炒めた炒め野菜が300gも乗る。これがとても美味しい。大きめに切ってあり、シャキッと感を残しつつ、炒め油が味噌スープに溶け込んで最高に美味しい。

北海道産の食材にこだわり
北海道産の食材にこだわり

素朴なタンメンだがしっかり美味しく、「どさん子」らしさを感じる一杯。これからの展開が楽しみだ。

札幌タンメン ベジ達 市ヶ谷店

東京都千代田区九段北4丁目2-11 第2星光ビル

03-6261-1930

※写真はすべて筆者による撮影

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ラーメンライター/ミュージシャン

全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。東洋経済オンライン、AERA dot.など連載のほか、テレビ番組出演・監修、コンテスト審査員、イベントMCなどで活躍中。 自身のインターネット番組、ブログ、Twitter、Facebookなどでも定期的にラーメン情報を発信。ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。本の要約サービス フライヤー 執行役員、「読者が選ぶビジネス書グランプリ」事務局長も務める。

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