「日高屋」のルーツを訪れよう! 知られざる前身「来来軒 南銀座店」が復活!
「熱烈中華食堂 日高屋」。
関東近郊を中心に今や400店舗以上を展開する一大ラーメンチェーン。中華そばが390円という価格でおサイフに優しすぎるお店だ。
そんな「日高屋」の前身にあたるお店があるのをご存じだろうか?
その名も「来来軒」。日本最初のラーメン専門店として知られる浅草の「来来軒」と同じ店名だが、全く別のお店だ。
「日高屋」の運営会社である株式会社ハイデイ日高の創業者・神田正さんが1973年2月に中華料理「来々軒」を大宮でオープンしたのがすべての始まり。その後、1975年3月に「来来軒 大宮南銀座店」を開店した。
「日高屋」がオープンしたのはそのだいぶ後で2002年となる。それからの「日高屋」の快進撃はご承知の通りだ。
「来来軒 大宮南銀座店」は大宮駅東口すぐの繁華街にあったが、店舗の老朽化とコロナ禍での売上低迷により2021年に閉店に追い込まれた。
しかし、「来来軒」復活の声が多く、2022年2月に南銀座店が場所を変えて復活を遂げた。
「日高屋」が400店舗以上あるのに比べて「来来軒」はなんと現在4店舗しかない。
かつてのお店からは変わったとはいえ、「日高屋」の古い歴史に触れられるのは嬉しい。
「日高屋」より町中華っぽいお店
赤い看板に黄色の文字。その周りにはライトがたくさんで、これぞ昭和の町中華の雰囲気。
店内も「日高屋」に比べると広く、駅前の一等地でありながら居心地の良いゆったり感だ。
週末の金曜日・土曜日は24時間営業で、高い家賃を営業時間でカバーする戦略は創業当時からの考え方だそう。
「日高屋」にあるメニューも多いが、青椒肉絲や回鍋肉など独自の炒め物メニューがある。
「日高屋」がラーメン店寄りなのに比べて、少し町中華寄りになっているのがポイントだ。
「野菜たっぷりタンメン」は「日高屋」がオープンする前から「来来軒」で人気だったメニュー。
かつてよりも野菜の量が増えて、350gという一日分の野菜が一杯で採れてしまうヘルシーメニューだ。
野菜の炒め油がスープに溶け込み、旨味溢れる一杯だ。シャキシャキとした野菜の食感も良い。
餃子は「日高屋」でも大人気メニュー。
こちらも野菜の食感が印象的で軽く食べられる最強のサイドメニューだ。
最強ラーメンチェーン「日高屋」の原点を覗いてみたい方はぜひ足を運んでみていただきたい。
来来軒 南銀座店
埼玉県さいたま市大宮区仲町1-7-2 ホクシンビル1階
※写真はすべて筆者による撮影