第2戦目の相手はスペイン。2年前の決勝の再現、進化が問われる一戦に。(2)
U-20女子ワールドカップ(以下:U-20ワールドカップ)初戦でU-20ナイジェリア代表を6-0とくだした日本は、16日、第2戦でU-20スペイン代表戦に臨む。
この試合に勝てば、グループリーグ突破が決まるが、スペインは初戦でカナダに5-0と大勝しており、勝った方が『グループB』の1位通過に大きく前進する。
(1)はこちら
【選手コメント(U-20スペイン代表戦前)】
高倉麻子監督(15日/スペイン戦前日)
ーー第2戦のスペイン戦は、どのような試合展開をしたいと考えていらっしゃいますか?
パスをつなぐサッカーという点では、スタイルが日本と似ているので、いい試合になるかなと思います。戦い方は2年前(U-17ワールドカップ)とそれほど変わっていない印象ですが、あの時(決勝戦)は、日本のつなぐサッカーに対して、スペインは戦い方を工夫して蹴り込んできていたので、そういった状況も想定しています。しっかり集中してゲームに入れれば、いい試合ができると思います。
ーースペイン戦に向けて、コンディションの調整はいかがですか?
スペイン戦はキックオフが午後4時で、暑い中で体力の消耗もあると思うので、休養の仕方とか、トレーニングの量は考えています。彼女たちは若いですし、まだ2試合目なのでさほど疲労が影響しているとは思わないですが、今後は総力戦になっていくと思います。(身体の)休め方なども、さらに工夫していかなければいけないと思います。
ーー昨日の午後はどんなオフを過ごされたのでしょうか。
選手は、お昼寝したり、夜も10時間ぐらい寝たと言っていたので、1日の半分ぐらい寝ているんですよね。十分に休めたと思います。オフもみんなで楽しくやっているので、それほど(ホテルの)中にいることが苦痛ではなさそうです。
MF 塩越柚歩(14日/ナイジェリア戦翌日)
ーーナイジェリア戦で途中出場しましたが、ワールドカップのピッチでプレーした感想を聞かせてください。
世界大会が初めてなので、どんな雰囲気なのかな?と、ずっと楽しみにしていました。早く雰囲気に慣れたくて、名前を呼ばれた時は、緊張というよりはワクワクした気持ちで試合に臨めました。相手の足のリーチの長さとか、これまで味わったことのない感覚を経験できました。
ーー自分のプレーを振り返って、どうでしたか?
周りに上手い選手が多いので、(自分のプレーを)カバーしてくれる安心感もあって、思い切ってプレーできたと思います。スペイン戦で出場機会があれば、ナイジェリア戦よりももっと積極的に、自分のプレーを出していきたいです。
ーー初のワールドカップでどんな目標を持っていますか?
日本はU-20というカテゴリーで世界一を取ったことがないので、今大会で自分たちが初の世界一を獲って帰りたいですね。
FW 西田明華(14日/ナイジェリア戦翌日)
ーーコンディションはいかがですか?
パプアニューギニアは日本と暑さが全然違うので、最初は暑さに慣れなくて、ちょっと負荷を上げただけで息が切れたんですけれど、だんだん慣れてきて、今はいいコンディションを保てています。
ーー初戦に快勝して、チームの雰囲気はいかがですか?
大会中は1日に一度の練習になることが多いので、空いた時間をみんなで有効に活用して、コミュニケーションもよく取れています。雰囲気はとてもいいですね。
ーー中2日でスペイン戦です。U-17ワールドカップで対戦した相手ですが、今大会はどんな印象ですか。
2年前の大会で、見たことのある選手が多かったです。前回大会では日本が勝っていますが、U-17とU-20を比べたら、体つきやスピードの面も大きく違ってきます。けれど、日本にとってスペインは負ける相手ではないので、自分たちの力を出して、ナイジェリア戦の時みたいにチームで一つになって戦って、勝ちたいです。
ーー西田選手は、前回のU-17ワールドカップ決勝では、決勝ゴールを決めています。試合にどのように臨みますか。
スピードは自分の持ち味なので、サイドの飛び出しを見せたいです。(U-17ワールドカップの)決勝戦でゴールを決めた時のように、しっかりこぼれ球を狙って、遠くからでもどんどんシュートを打って、得点に絡みたいです。
ーー今大会のチームではどんな役割を意識していますか?
紅白戦でチャンスをもらっても、自分でそれをつかむことができずに、悔しい思いをしました。練習から積極的に自分の持ち味を出していきたいですし、試合に出られたら、得点やクロスなどで試合を決めるようなプレーをしたいです。
DF 市瀬菜々(15日/スペイン戦前日)
ーー中2日でのスペイン戦ですが、コンディションはいかがですか?
体をしっかり休めて、心もリフレッシュできました。スペインも同じ条件なので、より良い準備をして臨みたいです。
ーー昨日のオフは、どのように過ごしたのですか?
(隅田)凜さんが、大人向けの塗り絵と36色の色鉛筆を持ってきてくれたので、凛さんの部屋で塗り絵をしました。映画を見たり、みんなそれぞれいろんなことをして過ごしていました。
ーースペイン戦はナイジェリアとは戦い方も異なりますが、守備面ではどんなイメージを持っていますか?
相手がパスをつなぐので、守備はできるだけ片方のサイドに追い込んで抑えたいですね。今までやってきたラインコントロールは継続しつつ、もっと、攻撃につながるようなビルドアップをしたいです。個人的には、コーナーキックの時に点を取りたいですね。
MF 杉田妃和(15日/スペイン戦前日)
ーーナイジェリア戦ではアシストも決めましたが、何か課題を見つけましたか?
前半は結構、ボールをつなげるシーンが多かったんですけれど、後半は相手がロングボールを蹴ってくる中で自分たちのペースで(ボールを)回せず、パスミスが目立ちました。自分自身ミスが多く、チャンスなのにラストパスがずれてしまったり、質を上げていかなければいけません。
ーー明日はスペインとの第2戦ですが、どんな戦いをイメージしていますか?
ナイジェリア戦と違って、(ボールを)つなぐチーム同士の戦いになると思うので、しっかり連動して、全員が一つにまとまって動くことが大事です。似たスタイルですが、個々の技術は日本が上回っていると思うので、そこで違いを出していきたいです。
ーースペインのディフェンスを崩すために、どのようなイメージを描いていますか?
パスで動かされるのも嫌ですけれど、タメを作られたり、リズムを狂わされるようなボールの持ち方は、相手が嫌がると思うので、そういうプレーを出していきたいと思います。