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27歳7番打者が満塁弾と2点適時打、NCが準POへ/着ぐるみの名物ファンが始球式<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
満塁弾のソ・ホチョルと沸くベンチ(写真:NCダイノス/初報から差し替え)

公式戦が終了したKBOリーグは19日からポストシーズンがスタート。4位NCダイノスと5位トゥサンベアーズによるワイルドカード決定戦第1戦が、チャンウォンNCパークで行われた。

試合はトゥサンが3回まで毎回得点を挙げ3-0とリード。しかしNCは4回裏2死満塁で7番ソ・ホチョルが、レフトへ満塁ホームランを放ち逆転に成功した。さらに続く8番キム・ヒョンジュンもソロホームランで5-3とした。

トゥサンは5回表に2点を挙げてすぐさま同点に追いつくも、NCはその裏ワイルドピッチで三塁走者が還って勝ち越し。さらに7回には満塁弾のソ・ホチョルが再び満塁のチャンスで2点タイムリーを放ち、8-5とリードを広げた。

試合は14-9でNCが勝利。2戦2勝制のワイルドカード決定戦は4位に1勝のアドバンテージがあり、NCが準プレーオフ進出を決めた。今季からトゥサンを率いるイ・スンヨプ監督の1年目はワイルドカード決定戦敗退で終わった。

準プレーオフは3位SSGランダーズとNCが対戦。22日に第1戦が行われる。

⇒ 2023年 KBOリーグポストシーズン日程表

◇10月19日(木)の結果

・ワイルドカード決定戦第1戦

 NC 14 - 9 トゥサン(チャンウォン)

 勝:キム ヨンギュ

 敗:イ ヨンハ

◆「着ぐるみの名物ファンが始球式」

試合前の始球式にNCの名物ファンが登場。そのファンは「ダイノス」にちなみ、恐竜の全身着ぐるみ姿で2018年からスタンドで観戦している。その独特な姿から中継画面で度々紹介されるなど、ファンや関係者に知られた存在だった。日本の球場であれば観戦ルール上、サイズ規制の対象になる可能性があるが、韓国ではお咎めはなく球団からの要請で始球式を務めた。

始球式を行った全身着ぐるみのファン(写真:NCダイノス)
始球式を行った全身着ぐるみのファン(写真:NCダイノス)

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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