福岡の歓楽街・中洲川端で行列の絶えない豚骨ラーメン店《創業から僅か6年で地元の人々を虜にしてきた味》
押しも押されもせぬ行列の絶えない人気店
福岡県福岡市博多区の中洲。九州・福岡を代表する歓楽街「中洲」で今から6年前の2019年に創業した「中洲きりん」。当時は醤油ラーメンをメインとした、中洲のラーメン居酒屋としてスタートを切る。その後、福岡市博多区の上川端町の「川端商店街」のちょうど真ん中あたりの場所に、博多の豚骨ラーメンとつけ麺の専門店「川端きりん」が開業。そのお店があっという間に頭角をあらわし、行列のできる人気店として話題に上りはじめる。その後、地域的にも近い「中洲きりん」と「川端きりん」の両店を統合し〈中洲川端きりん〉となり、いま現在は、行列の絶えない福岡・博多を代表する豚骨ラーメン店として、押しも押されもせぬ人気を獲得。
上川端町周辺はさながら「豚骨町」の様相
〈中洲川端きりん〉の店先にある表札には「福岡市博多区豚骨町1の1番」とある。住所的にはもちろんあり得ない番地ではあるものの立地や周辺の環境からも、あながちあり得ないことでもない。それは歴史ある商店街「川端商店街」の周辺には地元の方なら誰もが知るラーメン店がひしめき合っている「ラーメン激戦区」だからだ。
老舗の「うま馬冷泉店」や元々は中洲屋台の人気店だった「一竜」といったお店のほかにも〈中洲川端きりん〉の隣には、24時間営業で福岡最安値をキープしている「博多ラーメンはかたや川端店」、その奥には長浜発の元祖系のお店「元祖ラーメン長浜家(通称:家2)」といった豚骨ラーメン店のほか、周辺地域には「博多川端どさんこ」などの非豚骨系のお店もたくさん存在。川端商店街周辺の上川端町は、さながら「豚骨町」といった様相で、そんな中でも〈中洲川端きりん〉は、創業わずか6年ほどで「豚骨町1の1番」的な存在になりつつあるお店だ。
毎日食べても飽きのこない豚骨ラーメンを
この日訪れたのは、できるだけ行列が確実にある時間帯を避けたかったため、14時半過ぎ。店先に到着すると券売機前で一人食券を購入している程度でちょっと安心。
券売機では最上段左上の「味玉豚骨ラーメン」を発券し、店内に入るとカウンターの最奥の席に案内された。腰を下ろす前に食券をスタッフの方に渡し「味玉」を「月見(卵黄のみ)」に変更。麺の硬さは「カタ」で注文した。
待つことしばし。配膳された一杯は、白濁の豚骨スープに程よくカエシを効かせた色味でこってりとした感じの見た目。実際、少し時間が経つだけでスープの表面に油脂の膜がうっすらと張るくらいの濃厚さがある。だけど思いのほか口当たりはサッパリなのでサラッと飲みやすく旨みもたっぷりなので蓮華からどんどん喉元に吸い込まれていく。
そんな豚骨のスープが小さめの器にナミナミと注がれているのが特徴的で受け皿にまで溢れてしまうほどで見るからに嬉しくなる。その美味しさも同様にスープの旨みが溢れ出すような一杯なので、それがまた地元の人々を虜にしている要因の一つ。
その美味しいスープに合わせる麺は、製麺屋慶史謹製。特注のストレート麺で、ツルリとした食感と歯応えが楽しめる逸品でこれもまた楽しみの一つ。さらに佐賀ラーメン風に配置された「月見」を途中から味変感覚で蓮華に乗せて溶きながら、スープの塩味の効いた麺を絡めて啜ると、その相性の良さを実感できると同時に至福のひと時が楽しめる。ぜひお試しいただきたい組み合わせになっている。
具材は、大きめのレアチャーシューにシャキシャキのネギと海苔が1枚というシンプルな構成。個人的にはあくまでも主役は「豚骨スープと麺」といった印象。
豚骨・つけ麺・軍鶏そばのラインナップ
現在のメニューは、ここ最近は変わらず「豚骨・つけ麺・軍鶏そば」という3つのラインナップ。豚骨のスープは熟成製法の呼び戻しで炊き上げられた逸品。麺はいずれも製麺屋慶史謹製の特注生麺を使用している。「中洲きりん」時代から提供されていた「醤油ラーメン」は無くなり、現在は「豚骨ラーメン」がフラッグシップ麺として不動の人気を獲得している。
店内の席数は20席ほどで、カウンター席と四人がけのテーブル席が複数あり、お一人様から複数人のグループでも大丈夫。15時前後から夕方にかけてが割とゆったりとくつろげる時間帯だと思われる。
最後に。営業開始からお昼のピークタイムを挟んだ14時前後までは、かなりの混雑が予想され、行例が絶えることがないのでご注意ください。すでに、ご旅行やご出張の方をはじめインバウンドの方からも多く支持されているので、いま現在の福岡・博多のリアルな豚骨ラーメンシーンを実感できるお店ではないでしょうか。近くにお寄りの際はぜひご体感ください。
中洲川端きりん
住所 :福岡県福岡市博多区上川端町9-151
[地図]
営業時間:11時00分~21時00分
定休日 :不定休
駐車場 :専用駐車場なし(近隣に有料駐車場あり)
要確認 :中洲川端きりん(※公式インスタグラム)