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昭和の原風景を感じさせる昔ながらの長浜ラーメン店《40年続く極上の豚骨スープと極細麺の幸せな一杯》

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺
月見ラーメン590円

地元に根ざした“知る人ぞ知る”地域の名店

福岡県福岡市博多区の千代。隣接する同市東区の馬出とともに、周辺には多くのラーメン店がひしめき合うラーメン激戦区。それもそのはず、近隣には福岡県庁や福岡県警察本部をはじめ、九州大学病院や福岡市民体育館といった公共の施設に囲まれた地域でありお昼の人口が多い地域。しかも今現在は1月の正月大祭で大変な賑わいをみせる「十日恵比須神社」もある。そんな場所に今年(2025年)創業40周年を迎える老舗の〈長浜ラーメン 一龍亭〉がある。1985年(昭和60年)の創業で、古くから地域とともに歩んできた地元に愛されてきた名店である。

福岡県庁が目の前にあり、お昼の時間帯も人通りの多い福岡市博多区の千代エリア。お昼時はその地域周辺が職場の方や地元の方々が集中し、どうしても混雑するお店が多くなる印象。そのため日頃から、ピークタイムを外した14時前後を目指して訪れる機会が多く、この日も13時半を少し回った時間帯に訪問した。

店内に入るといつも座らせていただいているテーブル席が埋まっていたので別の席に腰を下ろし、メニューには無いけれど、先日お店のインスタでもご紹介された「月見ラーメン590円」を注文。待つこと少々、ラーメンの到着を待っていると、いつものテーブル席が空き『こちらへどうぞ』とさりげなくご案内をいただき席を変更させてもらった。

そして席を移動した直後、本日のお目当ての「月見ラーメン」が配膳。熱々の器から湯気が立ち上り、事前に投入された「月見」も白身部分が雲のように白く卵黄部分に陰りをつくる、まさに月のように見える一杯。

月見は後々の楽しみで取っておき、まずはスープと麺から。豚骨でありながらも、あっさりとした昔懐かしい熱々のスープをひと口啜る。口の中にキリリとした醤油系のカエシの旨みと程よい脂感が同時にふわりとあふれてくる。

それだけでも唸る美味しさの長浜系一杯なのに、さらに「超」の付く極細ストレート麺をスープに絡めながらいただくと至福のひと時が訪れる仕様。旨みあふれるスープとともにパツパツ歯切れのいい食感の麺が心地よく絡み相性も抜群の病みつきになる逸品。

途中から月見を蓮華にすくい、少し溶いた状態で麺とスープを絡めていただくと、さらに極上の一杯に昇華(月見ラーメンの価格は通常のラーメン一杯が540円に対して僅か+50円の590円)。そして味変には卓上にある〈一龍亭〉名物の「辛子高菜」を投入。これがまた激辛の「高菜ラーメン」へと変貌し夢中で啜り続けると、あっという間に完飲完食。ごちそうさまでした。

店内は、手前側には2人掛けと4人掛けのテーブル席が並び、奥の厨房前にカウンターもあるのでゆったりとくつろげる空間になっている。ただ、それでもお昼時のピークタイムは行列ができることもあるのでご注意を。お店はご家族で協力されて切り盛りされていて、とても居心地のいい雰囲気です。

最寄りの駅は、福岡市営地下鉄箱崎線「馬出九大病院前」駅の4番出口から歩いて3分ほど。お隣の「千代県庁口」駅からなら7番出口から徒歩で6分ほど。JRだと「吉塚駅」の西口から徒歩で9分ほどという立地です。現在賑わっている「十日恵比須神社」へのお参りの行き帰りなどにぜひ立ち寄りください。

長浜ラーメン 一龍亭

住所  :福岡県福岡市博多区千代4丁目31-3[地図
営業時間:11時00分~21時00分[月曜〜金曜]
    :11時00分~15時00分[土・日・祝]
定休日 :なし(年末年始等は要確認)
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

要確認 :一龍亭(※インスタグラム)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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