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手仕込み感の残る素朴な味の豚骨ラーメン《特製の辛味だれが特徴的な小郡系ラーメンは飽きのこない一杯》

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

今から20年前の2005年に福岡県福岡市中央区の「春吉」の地で創業した〈らーめん屋 鳳凛〉。お昼は辛味だれ入りの小郡系の豚骨ラーメンを提供するお店として、夜はお酒も飲めるラーメン居酒屋として、朝5時頃まで営業していた人気のお店だった。2011年には福岡市中央区の「今泉」の繁華街にもう1店舗お店を構え、やはりお昼はラーメンをメインに、夜は焼鳥を中心とした居酒屋メニューも提供するラーメン酒場として人気を博した。どちらのお店もお昼かの通し営業で、時間を選ばず利用しやすいお店だったこともあり当時は度々訪れていた。現在は、その両店は無くなったものの「らーめん屋 鳳凛 那珂川店」と「らーめん屋 鳳凛 雑餉隈店」の2店舗は、今もその当時の名残を残したお店として営業を続けている。そして近年は、郊外型(フランチャイズ)の店舗にシフト。2020年(令和2年)に開業した〈らーめん屋 鳳凛 榎田店〉。さらに同年には「らーめん屋 鳳凛 原田店」も開業し、創業当時とはまた違った流れの展開になっている。

専用駐車場を完備した郊外型店舗を展開

この日、訪れたのは福岡県福岡市博多区の榎田の〈らーめん屋 鳳凛 榎田店〉。福岡空港近くの国道3号線沿いにある大型店舗。従来型の懐かしい雰囲気の素朴なお店とは違い、大きめの専用駐車場やハイテクな券売機完備している郊外型の店舗。実際にご家族連れやグループで訪問される方も多く、大人数でも安心して立ち寄りやすい店舗になっている。

店内に一歩入ると、広々とした清潔感のあるキレイな空間が広がる。入口左手には最新の券売機が2台設置されていて最上段左上の人気メニュー「味玉らーめん」を選択し発券。

広々とした空間ながら一人でも楽しめる

厨房を囲むカウンター席の端に腰を下ろし、スタッフの方に食券を手渡しながら麺の硬さは「カタ」で注文。待つことしばし。辺りを改めて見渡すと、客席はカウンターが20席ほどで、テーブル席が10卓ほどの、広々とした掃除の行き届いた清潔な空間でゆったりとくつろげる。

手仕込み感の残る素朴な味わいの一杯

大きめのオープンな厨房内で一杯一杯丁寧に仕上げられる「豚骨らーめん」。待つこと少々で配膳された「味玉らーめん」は、2005年の創業当初から変わらないオリジナルのレギュラーメニュー。

純豚骨のスープ、自家製の麺、特製の辛味だれが織りなすバランスの融合が、手仕込みの雰囲気が感じられ、素朴な印象の一杯に仕上がっている。

辛味だれを溶かす前に一口スープを啜るとそのままでも十分美味しく豚骨本来の旨みと出汁感も味わえ、自家製の麺は細ストレートでコシの強めなパツパツ食感が心地いい逸品。

特製の辛味だれを徐々にスープに馴染ませながら唐辛子の風味も感じつつも辛さよりも旨みが口いっぱいに広がる秀逸な一品で大変美味しくいただきました。

最後に、小郡系ラーメンのこと。味の要となるのは、豚骨スープ、細ストレート麺、ネギ、チャーシュー、辛味だれと、どこも同じだけど実際の味わいは各お店ごとの差異も当然あり独自の仕様を取り入れているお店もある。しかしながら、その構成要素により当時の懐かしい記憶を思い起こさせてくれる小郡系ラーメン。その存在に感謝しつつ、今も変わらず思い入れのあるラーメンである。

らーめん屋 鳳凛 榎田店

住所  :福岡県福岡市博多区榎田1丁目2-6
[地図
営業時間:11時00分~23時00分
定休日 :不定休 ※要確認
駐車場 :専用駐車場あり

要確認 :公式サイト

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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