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シーズン二桁本塁打の人数が二桁に達する。ジャッジはまだ一桁だが…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ヤンディ・ディアズ(タンパベイ・レイズ)May 13, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月13日、ヤンディ・ディアズ(タンパベイ・レイズ)は、5回表、1死満塁の場面でホームランを打ち、シーズン10本塁打に到達した。

 今シーズンの二桁本塁打は、ディアズが10人目。その前の9人が10本目のホームランを打った日は、それぞれ、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)が4月21日、マックス・マンシー(ロサンゼルス・ドジャース)が4月22日、ラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)とパトリック・ウィズダム(シカゴ・カブス)が4月29日、ブレント・ルッカー(オークランド・アスレティックス)が5月5日、マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)が5月7日、ラウディ・テレーズ(ミルウォーキー・ブルワーズ)が5月9日、ハンター・レンフロー(ロサンゼルス・エンジェルス)が5月10日、ランディ・アロザレイナ(レイズ)は5月12日だ。

 ディアズを含め、ナ・リーグとア・リーグに5人ずつ。計10人中8人は、昨シーズン、20本以上のホームランを打っている。あとの2人は、ルッカーが16試合で0本塁打、ディアズは137試合で9本塁打だった。

 ルッカーについては、今月上旬に「前年まで通算10本塁打の28歳が、早くもシーズン10本塁打に到達」で書いた。シーズン11本目は、5月12日の10回裏に打った、サヨナラ本塁打だ。この一打は、10回表の途中から投げた藤浪晋太郎にメジャーリーグ初白星をもたらした。

 ディアズは、メジャーリーグ7年目の31歳だ。これまで、15本塁打に達したシーズンはないものの、2019年は、79試合で14本塁打を記録している。

 現在、ナ・リーグは13本塁打のアロンゾが最も多く、ア・リーグは11本塁打のデバースとルッカーがトップに並んでいる。

 誰が本塁打王を獲得するのかは、まだわからない。シーズン二桁本塁打まであと1本の選手は、ディアズが10本目を打った時点で、10人を数える。ナ・リーグが6人、ア・リーグは4人だ。そのなかには、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)もいる。昨シーズン、シュワーバーは、46本のホームランを打ち、アロンゾに6本差をつけて本塁打王となった。

 また、ディアズと同じ試合に出場したアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、5回裏と6回裏に、シーズン7本目と8本目のホームランを打った。先月下旬から今月上旬まで、ジャッジは故障者リストに入っていた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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