和豆スイーツで腸内環境活性化!おいしさと腸活の二重とり(その2)
「和菓子」は「洋菓子よりヘルシー」なイメージで年齢関係なく人気があります。実際「和」を意識したカフェも多く見かけるようになりました。あずきを使用したスイーツをはじめ、パンも「あんバター」が人気があります。ヘルシーで美味しいなら誰もが気になるスイーツではないでしょうか?
今回は前回紹介した和豆スイーツの健康効果をご紹介します。介護食では避けては通れない「お通じ」問題も解消される栄養素が多いんですよ。
豆類はたんぱく質が豊富で低カロリー、低脂肪、低コレステロールで介護食を作るのにとても便利な食材です。また豆類は「腸活」におススメの食材です。
【腸活とは、腸内環境をより良い状態にするために、食事に気をつけたり必要な運動をしたりする活動です。良い腸内環境とは、腸内にいる細菌の量のバランスが保たれている状態です。】
豆類が腸活におススメの理由は、食物繊維の豊富さ、含まれる食物繊維の質の高さにあります。腸活に適した食物繊維は「高発酵性食物繊維」と言い、この食物繊維が豆類には豊富に含まれています。
高発酵性食物繊維とは、腸の中で高い発酵力がある食物繊維のことです。
※納豆やキムチ、ヨーグルトなどはすでに製造過程で発酵している食品なので種類が違います。
≪高発酵性食物繊維の腸の中での働きかた≫
1.高発酵性食物繊維を摂取すると大腸に届く
2.善玉菌は好んで、高発酵性食物繊維を食べて発酵する
3.腸内環境を整え、健康に有益な物質を産生する。善玉菌が産生する物質は、腸内環境を整えるだけでなく、様々な病気の予防や改善に働くことが、次々と明らかになってきました。
この発酵力が高い食物繊維は主に大豆などの豆類や穀類に含まれています。
「毎食豆類を食べるのは少し苦手」という方や「毎食、豆類を献立に入れるのは無理」という方に和豆スイーツが向いています。パックを開けて、盛り付けるだけで済みます!食べづらい方は切ったり、少し潰してあげると食べやすくなりますよ。私は「献立に毎食豆類を入れるのが面倒」なので市販の和豆スイーツを使っています。
和豆スイーツに含まれる高発酵性食物繊維は、善玉菌が住みやすく、悪玉菌が住みにくい環境になります。高発酵性食物繊維を継続的に摂ることで、腸内環境を整えることができます。腸内環境が整うと「お通じ」も出やすくなります。
また「和豆が苦手」という方や「少し飽きてきた」という方には、ヨーグルトにかける、牛乳や豆乳に加えて和豆ドリンクにする、フルーツと一緒に食べる、など他の食品とアレンジすることもオススメです。フルーツならバナナと相性がよく、バナナにも優秀な食物繊維が含まれることから「お通じ」にダブル効果が期待できます。 私のオススメは「乳製品」とのセットです。「あんぱんと牛乳」「あんバターのパン」も「豆と乳製品」です。相性はバッチリです!
ぜひ食事に組み込むのが難しい場合はおやつに取り入れてみてください。洋菓子よりも罪悪感も少ないですよ。
※嚙む力、飲み込む力には個人差があります。不安がある方は意思、看護師、管理栄養士にご相談くださいね。