「博多のソウルフードを」博多一幸舎の新たな挑戦とは?
博多のソウルフードが結集するエリアに
2004年に福岡で創業し、国内外に60店舗を展開する人気ラーメン店『博多一幸舎』(株式会社ウインズジャパン/代表取締役:入沢元)の新業態『ドライブイン一幸舎 空港店』(福岡県福岡市博多区東平尾3-1-36)が、2月29日にオープンした。
今回出店した東平尾エリアは、福岡の玄関口である福岡空港の東側に面しており、地元のプロサッカークラブ『アビスパ福岡』のホームグラウンド「ベスト電器スタジアム」がある場所。県道45号線沿いには地元で強い人気を誇る『天ぷらのひらお』『牧のうどん』が並ぶ。どちらの店もお昼時には行列が絶えない超人気店だ。目の前には広大な福岡空港の滑走路が広がり、迫力ある飛行機の離発着を見る事が出来る。
「ひらおさんも牧のうどんさんも、博多の人間なら誰もが食べた事があるソウルフードです。この並びに私達の博多ラーメンがあることで、この一帯が地元の方々や観光客の皆さんにとって『博多のソウルフードが楽しめるエリア』になればと思い、今回の出店を決めました」(株式会社ウインズジャパン 入沢元社長)
新店舗は古き良きロードサイドの「ラーメン食堂」を模した作りになっており、カウンタースタイルのテーブル10席とテーブル20席の30席。厨房スペースを大きく取って多彩なメニューに対応出来るようにしたほか、仕込みスペースの狭い他の店舗にも食材などを供給するための工場スペースも確保。さらに海外9ヶ国で44店舗を展開しており、国内とは違う製造方法やオペレーションを学ぶために、海外出店に派遣される社員や海外で働く現地スタッフなどの研修拠点としても利用していく予定だという。
3種類のラーメンに食堂メニューも充実
一幸舎では「元祖泡系」を謳う、濃厚な豚骨ラーメンを出す創業ブランドの『博多一幸舎』と、カジュアルでライトなセカンドブランドの『博多屋台ラーメン一幸舎』など複数のブランドを展開しているが、今回の新ブランド『ドライブイン一幸舎』は、その名の通りロードサイド型の古き良き「昔ながらのラーメン食堂」がコンセプト。
ラーメンは博多で昔から愛されているあっさりとした「豚骨ラーメン」の他、濃厚な味わいの「こってり豚骨ラーメン」、さらに地元の醤油を効かせた「博多中華そば」を揃える。他にも博多屋台の定番メニュー「焼きラーメン」や、自慢の豚骨スープを使った「豚骨カレー」など、これまでのブランドよりも豊富なメニューを揃えて、ローカルな食堂色を打ち出している。価格もラーメン一杯600円(税別)からと、これまでのブランドに比べるとリーズナブルだ。
実際に食してみると「豚骨ラーメン」は博多で長年愛されている老舗の博多ラーメンを再現したような味わい。一方の「こってりラーメン」は「元祖泡系」と呼ばれる一幸舎らしいクリーミーで濃厚な豚骨ラーメン。その一方で博多の地醤油を使った「博多中華そば」は、ノスタルジックなビジュアルながらも意外にパンチの効いた醤油ラーメンで、三者三様のラインナップは老若男女幅広い客層にリーチしそうだと感じた。
「楽しめることをやり続ける一幸舎でありたい」
『博多一幸舎』の創業者であり「大将」の吉村幸助さんは、地元博多のラーメンを食べて育った。今も地元で愛されている老舗の博多ラーメン店やラーメン食堂へ足を運ぶことが多いという。今回のドライブインで目指したのは、特別ではない普段使いが出来るラーメン店だ。
「これまではラーメン専門店としてのクオリティを追求し、より専門性を高めたラーメンを作ってきました。今回のドライブインは専門性よりも汎用性。地元の方たちのお昼ご飯や休日の家族団欒、さらに空港に近いことから観光客の方たちの福岡最初の一杯、締めの一杯を楽しんで頂けるような店と味を目指しました。従来のブランドを展開する方が正直簡単で楽なのですが、私たちもお客様も楽しくないじゃないですか。これからも新しいことにチャレンジし続けて、お客様に楽しんだり驚いたりして頂けるような一幸舎でありたいと思っています」(博多一幸舎 創業者 吉村幸助)
オープン日:2020年2月29日
住所:福岡市博多区東平尾3-1-36
営業時間:10:00~21:30(LO21:00)
休業日:不定休
席数:30席 (カウンターテーブル10席、テーブル4人掛け×5)
駐車場:32台(大型バス可)
※写真はすべて筆者によるものです。