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大谷翔平のホームランはPNCパークが27球場目。30球場中、打っていないのは5球場

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Jun 5, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月5日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、3回表にセンターへホームランを打った。これを書いている時点で、試合はまだ続いている。

 ロサンゼルス・エンジェルス時代を含め、ピッツバーグ・パイレーツの本拠地、PNCパークでプレーするのは、これが2試合目だ。前日、ドジャースは、完封負けを喫した。

 大谷は、PNCパークの前に、26球場でホームランを打っている。26球場目は、ニューヨーク・メッツの本拠地、シティ・フィールドだ。先月29日にホームランを打った。今シーズンのホームランは、これが14本目、6月5日は15本目だ。

◆「大谷翔平の26球場でホームランは多いのか。同年デビューのソトやアクーニャJr.と比べると…

 現30球場のうち、ホームランを打っていないのは、30球場-27球場=3球場、ではない。5球場だ。ナ・リーグの東地区と中地区で2球場ずつ、ナ・リーグの西地区で1球場。ローンデポ・パーク(マイアミ・マーリンズ)とシチズンズ・バンク・パーク(フィラデルフィア・フィリーズ)、グレート・アメリカン・ボールパーク(シンシナティ・レッズ)とブッシュ・スタジアム(セントルイス・カーディナルス)、チェイス・フィールド(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)がそうだ。

 ホームランを打っている27球場中、グローブライフ・パークとTDボールパークの2球場は、現在、どのチームの本拠地でもない。

 グローブライフ・パークは、テキサス・レンジャーズの前本拠地だ。レンジャーズは、2020年からグローブライフ・フィールド――名称がよく似ていて紛らわしい――をホームとしている。

 TDボールパークは、トロント・ブルージェイズがスプリング・トレーニングを行っているフロリダ州にある。ブルージェイズは、新型コロナウイルスのパンデミックにより、2020年はニューヨーク州のサーレン・フィールドを本拠とし、2021年はTDボールパーク→サーレン・フィールドの後に、ロジャース・センターへ戻った。

 大谷がホームランを打った球場は、レギュラーシーズンが終わるまでに、31まで増える可能性がある。ドジャースは、ここから、7月9日~11日にシチズンズ・バンク・パークで3試合、8月16日~18日にブッシュ・スタジアムで3試合、8月30日~9月2日にチェイス・フィールドで4試合、9月17日~19日にローンデポ・パークで3試合を行う。

 グレート・アメリカン・パークボールパークでの試合は、すでに終わっている。5月24日~26日の3試合で、大谷は13打数2安打。長打は、三塁打が1本だった。ポストシーズンでレッズと対戦しない限り、ドジャースがグレート・アメリカン・パークボールパークを訪れるのは、来シーズンになる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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