昨オフのソトと同じように、3年連続首位打者のアライズもトレードでパドレスからヤンキースへ!?
ニューヨーク・ヤンキースは、三塁のレギュラーが確定していない。DHを含む9ポジションのうち、三塁だけが未定、と言ってもいいだろう。現時点のメンバーからすると、DJ・ラメイヒュー、オズワルド・カブレラ、オズワルド・ペラーザが候補になりそうがなりそうだが、新たな選手を加えようとする動きもあるようだ。
FA市場には、三塁手のアレックス・ブレグマンが残っている。セントルイス・カーディナルスは、三塁手のノーラン・アレナードをトレードに出そうとしている。けれども、ヤンキースが欲しがっているのは、この2人ではないらしい。
ESPNのジェフ・パッサンは、1月6日の記事に、ヤンキースは、ルイス・アライズのトレードについてサンディエゴ・パドレスと話し合いを続けていて、ロサンゼルス・ドジャースにはギャビン・ラックスのトレードを問い合わせている、と書いた。ドジャースがラックスをシンシナティ・レッズへ放出、とパッサンらが報じたのは、その数時間後だ。
アライズは、三塁を守ったこともある。ただ、直近の2シーズンは、二塁と一塁だけだ。その前の2022年も、三塁の守備についたのは7試合――先発出場は4試合――に過ぎなかった。
現時点のヤンキースの内野は、一塁がポール・ゴールドシュミット、二塁がジャズ・チザムJr.、遊撃がアンソニー・ボルピー、三塁はラメイヒューの可能性が高いが、アライズのトレードが成立した場合は、一塁がゴールドシュミット、二塁がアライズ、遊撃がボルピー、三塁はチザムJr.になると思われる。ここ3シーズンとも首位打者を獲得しているアライズが内野カルテットに加わり、2016年と2020年に首位打者のラメイヒューが外れるということだ。
ヤンキースは、昨夏のトレードでマイアミ・マーリンズから手に入れたチザムJr.に、それまで未経験だった三塁を守らせた。二塁手として起用するつもりだったが、グレイバー・トーレスが二塁から三塁へ移ることを嫌がったためだ。オフにFAとなったトーレスは、デトロイト・タイガースと1年1500万ドルの契約を交わした。
ちなみに、チザムJr.とアライズは、2023年と2024年のシーズン序盤に、マーリンズでともにプレーしている。
また、昨オフ、ヤンキースは、ホアン・ソトをパドレスから獲得した。ヤンキースで1シーズンを過ごした後、FA市場に出たソトは、ヤンキースには戻らず、15年7億6500万ドル(2025~39年)の契約でニューヨーク・メッツに入団した。現時点のアライズも、FAになるまであと1シーズンという点は、昨オフのソトと同じだ。