ドジャースはラックスと交換に獲得した外野手に、数年前から目をつけていた!?
1月6日、ロサンゼルス・ドジャースは、二塁手のギャビン・ラックスをシンシナティ・レッズへ放出し、交換に外野手のマイク・スロータとドラフト指名権を獲得した。
スロータは、まだプロデビューしていない。昨年のドラフトで、レッズから3巡目・全体87位に指名された。ノースイースタン大では、主にセンターを守り、3シーズンの143試合で打率.324と出塁率.458、29本塁打と48盗塁、OPS1.035を記録した。四球率と三振率は17.5%と18.4%だ。
ドジャースは、前からスロータに目をつけていて、2021年のドラフトでは、16巡目・全体492位に指名している。ちなみに、この年にドジャースが指名した19人のうち、スロータは15人目ながら、最初の14人はいずれも投手だった。
また、今回のトレードで手に入れた指名権は、全体40位前後の予定だ。今年のドラフトでドジャースが持っている指名権のなかで、最も高い順位となる。
一方、ラックスがレッズでどこを守るのかは、まだわからない。二塁を守っていたジョナサン・インディアは、今オフのトレードでカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍したが(「大学時代のチームメイトをトレードで交換!? 二塁手と先発投手、6年前のドラフト全体5位と18位」)、2024年の開幕直前に左肩の手術を受け、全休となったマット・マクレインが復帰する。
マクレインは、2021年のドラフト全体17位だ。2018年にも、アリゾナ・ダイヤモンドバックスから全体25位に指名されている。メジャーリーグ1年目の2023年は、89試合で打率.290と出塁率.357、16本塁打と14盗塁、OPS.864を記録した。遊撃にはエリー・デラクルーズがいるので、マクレインは二塁を守ると思われる。
ラックスは、三塁に定着する可能性もあるが、外野も含めたユーティリティとして起用されるのではないだろうか。2024年は二塁を守り、オールスター・ブレイク後の61試合で打率.304と出塁率.390、7本塁打、OPS.898を記録した。FAになるのは、あと2シーズン後、2026年のオフだ。