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大谷翔平の26球場でホームランは多いのか。同年デビューのソトやアクーニャJr.と比べると…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)May 29, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月29日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、シーズン14本目、通算では185本目となるホームランを打った。

 ニューヨーク・メッツの本拠地、シティ・フィールドでホームランを記録したのは、これが初めてだ。それまでの4試合は、昨シーズンの3試合が二塁打2本と三塁打1本の9打数3安打、前日のダブルヘッダー1試合目は5打数0安打。ダブルヘッダー2試合目は、出場していない。

 2018年のメジャーデビュー以降、大谷は、シティ・フィールドを含め、26の球場でホームランを打っている。

 ホアン・ソト(ニューヨーク・ヤンキース)は、大谷と同じく、2018年にデビューした。ホームランを打った球場は、大谷より多く、27を数える。一方、こちらも2018年がメジャーリーグ1年目だったロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)とカイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)は、大谷より少ない。それぞれ、24球場と23球場だ。

 ソトは、これまでに2度移籍している。ヤンキースは、3チーム目だ。ワシントン・ナショナルズ→サンディエゴ・パドレス→ヤンキース、と動いた。大谷は、ロサンゼルス・エンジェルスに続き、ドジャースが2チーム目。アクーニャJr.とタッカーは、一度も移籍していない。

 通算本塁打は、大谷が185本、ソトが175本、アクーニャJr.が165本、タッカーは120本だ。

 2018年にデビューし、通算120本塁打以上は、見落としがなければ、他に2人。グレイバー・トーレス(ヤンキース)が22球場で計127本塁打、ウィリー・アダメス(ミルウォーキー・ブルワーズ)は29球場で計126本塁打を記録している。トーレスは、1度移籍したが、メジャーデビュー前のことだ。アダメスの移籍は、メジャーデビューの前後に1度ずつ。メジャーリーグでプレーしたのは、トーレスが1チーム、アダメスは2チーム、ということになる。

 大谷、ソト、アクーニャJr.、タッカー、トーレス、アダメスの6人のうち、2チーム以上でプレーしている3人は、25球場以上でホームランを打っている。1チームの3人は、25球場未満だ。

 なお、大谷の通算本塁打は、2018年にデビューした選手のなかでは最も多いが、2018年以降にデビューした選手の最多ではない。ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)は、2019年にデビューし、移籍することなく、24球場で計204本のホームランを打っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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