「朝だ!生です旅サラダ」でも存在感。シンガーソングライター・Miyuuを変えたハワイからの矜持
昨年からABCテレビ「朝だ!生です旅サラダ」に海外リポーターとして出演し、新たな魅力も見せているシンガーソングライターのMiyuuさん(31)。6月26日には約3年ぶりのミニアルバム「MILESTONE」もリリースし力強く歩みを進めます。ミニアルバムに先行して配信された曲「Summer in love」のMVには妹で元「NMB48」の白間美瑠さんも出演。「旅先で学んだことが自分を変えてくれた」と今の思いを明かしました。
「旅サラダ」からの学び
去年から「旅サラダ」のリポーターをさせてもらっています。そちらで私を知ってくださった方もたくさんいてくださり、改めて影響力の大きさを感じています。
大学時代に観光学を学んでまして、あらゆる国を旅してもいたんです。なので、大学を出たら旅行会社に就職しようと思っていたので、それを知っているマネジャーさんが一昨年オーディションの話をしてくださって、ありがたいご縁をいただくことになりました。
「旅サラダ」に関わらせてもらうようになって、新しい感覚をいろいろと学ばせてもらっていると感じています。
スタジオにはプロ中のプロの方々が集まって、それぞれがプロのお仕事をされている。そして、そのベクトルが「皆さんに楽しんでもらえるものを作る」ということに向かっている。ただただ純粋に勉強させてもらっています。
普段、私はステージに立ってしまえば、あとは自分で表現するしかない仕事でもあるので、自分の役割を理解した上でみんなで作っていく。ここが感覚が新鮮かつ難しくて、その分、刺激をいただいています。
そして、メインの神田正輝さんからもお仕事というか、人間としての教えをたくさんいただいています。もう30年以上司会をされている番組なのに、一つ一つの映像を一生懸命にご覧になって、何かあればCМ中に私にも真剣にアドバイスをくださるんです。
あと、VTRの中で「こちらのお店に取材許可をもらいました」みたいなシーンがあると、カメラに映ってようが映ってなかろうが、必ず「ありがとうございました」と深々と頭を下げられる。
ポーズでとにかくお辞儀をするみたいなことでは全くなく、本当に思いを込めて、誠意をもって、頭を下げてらっしゃる。それがヒシヒシと伝わってきますし、そういう心構えでされていることが何かの形で伝わり、これだけの番組になったんだろうなとも感じています。
一人の人間として、どう仕事と向き合うべきか。人と向き合うべきか。そういうお手本を生で見せていただいていると痛感します。
ハワイから得た矜持
あと、ロケで長期間海外に行かせてもらう中で感じたこと。それが歌のお仕事にも活きていると感じています。
去年、私が初めてロケで行かせてもらったのがハワイだったんです。お仕事だけでなく、プライベートを含めても初のハワイだったんですけど、印象的だったのがハワイの人たちがすごく誇りを持って生きていることでした。
自分たちがいる場所を心底素晴らしいと愛していて、それを観光で来た人たちにもシェアしてあげたい。
そのプライドと大らかさ。それが自分にあるのか。自分は自分のいる場所に対してどこまで誇りを持てているのか。そして、シンガーソングライターとして、自分が発信していることにどこまで誇りを持てているのか。日本に戻ってきて、改めて自問自答するようになったんです。
それまでの私はライブでも自信がないというか「さぁ、私の歌を聞いて!」というスタンスではやっていなかった。そこに自信が持てきれないから、とにかく自分が精いっぱい楽しむ。そこに重きを置いていた。そんな自分も確実にいたと思うんです。
もちろん、自分が楽しむことも大切なんですけど、自信を持って「この曲を聞いてください!」という気持ちもないといけない。そう思うようになりました。
ハワイに行かせてもらったことが自分の仕事の根っこにつながるとは思ってなかったので驚きましたし、そもそも、私は学生時代からしっかりと音楽活動をやっていたわけではなかったんです。
母が聞いていたバンドの音楽を何となく聞いて音楽に興味を持ち、布袋寅泰さんがカッコいいと思って中学1年の誕生日にギターを買ってもらい、大学に入って趣味でやっていたギターをYouTubeにアップした映像があったので、それをavexのオーディションに送りアーティストとしての門戸が開いた。
そこでもご縁に導かれて音楽の道を歩むことになったんですけど、何がどうつながるのか。それは本当に分からないし、分からないからこそ面白いものだとも思います。
今回のミニアルバムにも、ハワイから感じたもう一つのこと。「この素晴らしい世界をみんなで作っていこう」という感覚を込めてみました。
これまではシンガーソングライターとして一人で完結したいっていう思いもありましたし、妹(白間美瑠)にも妹の世界があってプロとしてやっているのだから、そこは姉妹とはいえ、安易に踏み込む領域じゃない。その意識があったんです。
なので、ファンの方から「姉妹での共演を見たい」と言っていただくことがあっても、そこは回避してきました。でも、みんなでこの世界を作り上げるという思いを自分の中に落とし込んだ時に、妹に話をしてMVに出てもらうことを決めました。
その時、その時の自分がいるのが人生だと思いますし、これから先、結婚したり、出産したり、今の自分が知らない自分が出てくるのかなとも思っています。
その時に感じたことを歌にする。それがシンガーソングライターならではの醍醐味だと思いますし、そうやってその時々の思いをタイムカプセルのように曲という形で残しておく。
これは自分が歳を取っておばあちゃんになっても続けられることだと思いますし、そうやって死ぬまで好きなことをやっていてもいいんだ。そんなメッセージが少しでも残せたら、この仕事をさせてもらっている価値があったのかなとも思っています。
…ごめんなさい、まじめに話をしすぎましたかね(笑)?大丈夫ですかね?
ただ、今本当に思っていることばかりですし、そうやって少しずつ積み重ねをしながら日々を過ごしていければと考えています。
(撮影・中西正男)
■Miyuu(みゆう)
1993年5月8日生まれ。大阪府出身。所属レコードレーベルはavex trax。所属事務所はavex management。2016年、avex×UUUM主催の「YouTuber女子オーディション」でグランプリに選ばれavex managementと契約。昨年からABCテレビ「朝だ!生です旅サラダ」に海外リポーターとして出演中。6月26日に、約3年ぶりとなるミニアルバム「MILESTONE」をリリースした。