Yahoo!ニュース

夏の汗対策もバッチリ!誰よりも爽やかに白を着る5つの方法とは

ハナおうちクリーニング(洗濯)研究家

こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究科のハナです。まだ6月なのに真夏のような暑さに疲れが倍増していますね。こんな季節こそ、見た目だけでも爽やかに白を身につけてみませんか? 食べこぼしなどの汚れに加えて、暑い時期は黄ばみが気になり、白い服を避けている方も多いかもしれません。しかし、ちょっとしたコツで黄ばみを防ぎ、爽やかに白を身にまとうことができます。

白を真っ白に仕上げる5つのポイント

風になびく白いシャツ
風になびく白いシャツ

白い衣類を真っ白に仕上げる5つのポイントは以下の通りです

・白は白だけで洗う

・たっぷりの水を使って洗う

・汚れがついた時はメイク落としシート

・汚れが気になったときのスペシャルケア

・汚れを寄せ付けない白い衣類のための予防ケア

毎日行う必要はありません。気になった時に適切なケアをすれば、誰よりも爽やかに白を着ることができます。それでは、一つずつ紹介していきましょう。

白は白物だけで洗う

白い洗濯物
白い洗濯物

真っ白な衣類は白だけで洗う。これだけで白の仕上がりが驚くほど良くなります。色柄ものと一緒に洗うと、色とりどりの毛羽が白い衣類に付着し、くすみの原因になります。また、白だけで洗うと蛍光剤入りの洗剤が使えるのもメリットです。

蛍光剤の仕組み
蛍光剤の仕組み

ワイシャツやTシャツなどの白物衣類の「白さ」は素材の色だと思われがちですが、ほとんどの白物衣料は白い染料で染められています。洗濯を重ねるごとに少しずつ染料が落ちていくので、気がつけば白物衣類の輝くような白さが損なわれていきます。白物衣料の白さを長持ちさせたい場合は、蛍光剤入りの洗剤を使用することで、白さを復活させることができます。

蛍光剤入りの粉末洗剤
蛍光剤入りの粉末洗剤

ただし、蛍光剤には黄色味を打ち消す効果がありますので、生成り(きなり)などのニュアンスのある白っぽい衣類に使用すると、部分的に白っぽく色が抜けて見えることがあります。また、黒や茶色などの濃い色の衣類に使用すると、全体に色褪せして見えるため、嫌われる成分でもあります

蛍光剤フリーの粉末洗剤
蛍光剤フリーの粉末洗剤

蛍光剤を使うのに抵抗がある場合は、蛍光剤フリーの「粉末洗剤」を使ってみてください。普段液体洗剤を使っている方は、その洗浄力に驚くと思います。

ウタマロ石けん
ウタマロ石けん

襟(えり)や、脇(わき)などに黄ばみがついてしまった時は、蛍光剤入りのウタマロ石けんで部分洗いするのが効果的です。

蛍光剤は黄色みを打ち消す効果があるので、黄ばみ落としには絶大な威力を発揮します。

ウタマロ石けんを使った結果
ウタマロ石けんを使った結果

ウタマロ石けんはドラックストアやスーパーなどで150円ほどで購入できます。1つ持っておくと便利な石けんです。

たっぷりの水を使って洗う

たっぷりの水量
たっぷりの水量

洗剤が汚れを落としているとイメージされる方が多いかもしれませんが、洗剤で浮かせた汚れを洗い流すのは水です。最近の洗濯機は節水効果が高い反面、汚れが衣類に残ってしまいがちです。じつは大量の水で洗ったほうが汚れ落ちは良くなります。

洗濯機の水量調節
洗濯機の水量調節

あまり汗をかかない冬だと標準コースでも十分ですが、たっぷり汗をかく季節の洗濯は目に見えない汚れが残り、黄ばみの原因になります。黄ばみが気になる白物衣類を洗う場合は、通常の洗濯よりも洗濯機の水量を上げて洗ってみてください。

汚れ落ちの5段階評価
汚れ落ちの5段階評価

ドラム式洗濯機だとどうしても水量が少なく、黄ばみだけでなく黒ずみが発生しやすいので、白物を洗濯するときだけでも水量を上げ、すすぎを3回、または注水すすぎ機能をしようすることで黄ばみリスクを減らせます。

汚れをつけてしまった時はメイク落としシートが便利

メイク落としシート
メイク落としシート

白い衣類を避ける理由の一つに食べこぼしのシミが心配というものがあります。ついてしまったシミはその性質にあった染み抜き剤を使う必要がありますが、多種多様なシミにマルチに使えるアイテムがあります。その便利アイテムとはメイク落としシート(クレンジングシート)です。

メイク落としシートの使い方
メイク落としシートの使い方

メイク落としシートは洋服についたメイク汚れはもちろんのこと、油汚れにも強く、食べこぼしのシミにも効果を発揮してくれます。ついてしまった食べこぼしをメイク落としシートでつまみ取っておくと安心です。100円均一ショップやコンビニで携帯用の少量タイプが販売されています。白を着た時は携帯用のメイク落としシートをカバンに入れておくと便利です。

汚れが気になったときのスペシャルケア

酸素系漂白剤
酸素系漂白剤

広範囲に黄ばみがついてしまったり、食べこぼしのシミが通常の洗濯では落ちない場合は漂白剤を使います。漂白剤には酸素系と塩素系があり、酸素系は色物にも安心して使えますが、より漂白効果の高い塩素系は色物衣類の染料も落としてしまうほど漂白力が強いので、白物にしか使えません。

塩素系漂白剤:白物専用
酸素系漂白剤(粉末):綿やポリエステルなどの普段着用
酸素系漂白剤(液体):ウールやシルクなどのデリケート素材用

どんな漂白剤が使えるかは、それぞれの衣類に記載されている洗濯表示に従ってください。同じ酸素系でも液体のものはウールやシルクなどのデリケート素材向けで、夏物衣類を洗うのは洗浄力が足りません。

酸素系粉末漂白剤の使い方

酸素系漂白剤が使える洗濯表示マーク
酸素系漂白剤が使える洗濯表示マーク

黄ばみなど多くの汚れは酸素系漂白剤でつけ置きすることで落とすことができます。

酸素系粉末漂白剤「オキシクリーン」
酸素系粉末漂白剤「オキシクリーン」

1、容器に40〜60度以上のお湯をはり、指定量の漂白剤を入れます。

酸素系漂白剤は40度以上のお湯に溶かすと酸素の泡が発生して汚れを剥がしとる仕組みなので、色柄ものでも安心して使うことができます。ただし、水では効果が薄れるのでお湯を使うのが絶対条件です。

2、1に漂白したい衣類を入れて、1時間ほどつけ置きします。

温度を下げないようにプチプチなどでフタをするとより効果的です。

3、洗濯機で洗濯

界面活性剤が入った漂白剤の場合はつけ置きした液体ごと洗濯機に入れば洗剤なしで洗ってOKです。区別がつかない場合は洗剤を使って洗ってください。洗剤は中性洗剤よりも弱アルカリ性の洗剤のほうが漂白剤と相性が良いです。

最終手段の塩素系漂白剤の使い方

塩素系漂白剤が使える洗濯マーク
塩素系漂白剤が使える洗濯マーク

黄ばみだけでなく、衣類の色移りなど、どうしても落ちない汚れも塩素系漂白剤を使うことで落とせます。洗濯物も真っ白になって気持ちいいのですが、漂白力が強い分、衣類の繊維も傷めてしまいがちなので、使用する際は液剤に長く浸け過ぎないことが大切です。あくまでも最終手段です。

【塩素系漂白剤の注意点】
・色物には絶対に使用しない
・素手で触らない
・酸性の洗剤とは混ぜない
・換気は充分にする

「混ぜるな危険」と書いてあるので、怖いかもしれませんが、混ぜてはいけないのは「酸性の製品」です。洗濯洗剤の場合は、酸性の洗剤は今のところ「アリエールの除菌プラス」と「アタック除菌アドバンス」の2種類と極端に少ないので、危険度は低めです。

塩素系漂白剤「キッチンハイター」
塩素系漂白剤「キッチンハイター」

1、容器に水を張り、指定量の漂白剤を入れます。

2、1に漂白したい衣類を入れて、20〜30分ほどつけ置きします。

3、充分に濯いでから洗濯機で通常洗濯します(洗剤も使います)。

塩素系漂白剤に長く浸けすぎると繊維が傷みますので、最長でも30分を目安にしてください。

汚れを寄せ付けない白い衣類のための予防ケア

汚れが付いたらどうしても目立ってしまう白物衣類。だったら汚れがつかないように予防してしまいましょう。フッ素系撥水スプレーで汚れをシャットアウト

ダイソー 防水スプレー(フッ素タイプ)
ダイソー 防水スプレー(フッ素タイプ)

白いサンダルやカバンだけでなく衣類にも使えるのがフッ素系の撥水スプレーです。

撥水スプレーをして水を弾くシャツ
撥水スプレーをして水を弾くシャツ

撥水スプレーを散布することで、水を弾くだけでなく汗や汚れが繊維の奥深くに侵入することを防いでくれます。

シリコン系とフッ素系撥水スプレーの違い
シリコン系とフッ素系撥水スプレーの違い

防水スプレーにはシリコン系とフッ素系の2種類がありますが、フッ素系撥水スプレーは水滴を防ぎつつ蒸気を逃がすので、通気性が大切な夏物衣類にはフッ素系の撥水スプレーがおすすめです。

ベビーパウダーで皮脂を吸着

襟(えり)にベビーパウダー
襟(えり)にベビーパウダー

ベビーパウダーを黄ばみが発生しやすい場所に薄く伸ばしておくと黄ばみ予防に有効です。皮脂を吸着してくれますし、ついてしまった汚れも通しやすくなります。

誰よりも爽やかに白を着るための方法 まとめ

白い衣類を清潔に保つためのコツを紹介。白物は単独で洗い、たっぷりの水を使用。シミ抜きにはメイク落としシートが有効。黄ばみには蛍光剤入り洗剤やウタマロ石けんが効果的。漂白剤の使用法と注意点を解説し、フッ素系撥水スプレーやベビーパウダーで予防ケアを推奨。汚れが目立つという理由で白を避けてる方も多いですが、汚れた時に落としやすいのも白です。だれよりも爽やかに白を着こなして猛暑をのりきりましょう。

おうちクリーニング(洗濯)研究家

年間100以上の洗濯グッズを自腹で試すおうちクリーニング(洗濯)研究家。世の中に当たり前のようにある洗濯に関する常識が本当なのか?売れている商品は本当に使えるのか?そんな疑問を実際にやってみて、誰もが目に見えるかたちで公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。雑誌「LDK」、「LEE」、「Mart」、「GISELe」、「ESSE」、「大人のおしゃれ手帳」など多数掲載。関西を中心にテレビにも出演。

ハナの最近の記事